朝目覚めると、いつの間にか病院で寝てしまっていた
ベッドに突っ伏してねてたけど、よく息止まらなかったな……。
そしてそのベッドは、羽宮のベッドだった
……とらぁ。私は帰ってきてくれて嬉しいよ…
そう言って羽宮の手を握る
それを扉の外から三ツ谷は見ていた
……なんで手を握ってんだよ
……っ!?
(今のは……ヤキモチ……?)
そのままどこかへ行ってしまう
私が握る手は私を優しく握り返してくれた
とても優しい力で
……虎。あんたが1番辛いのもそれを理解してるのも、私だけだよ…知ってる?創設メンバーでよく遊びいってた時、めちゃくちゃはしゃいでた虎が……眩しかったんだよ…
……俺はお前が眩しかったよ
……起きてたの。
性根が腐ってるね
どっちが。コソコソと勝手に手繋いで。
っ!
まぁいいけど。
ていうか……
羽宮は急に顔を近づけた
……顔、変わったね。
……どのへんが…?
まぁ、大人になってきたんじゃん?
そう言って羽宮はニカッと笑った
ていうか、さっきまで三ツ谷居たけど、大丈夫なの?
何が?
嫉妬されるんじゃないの?
……?
あー。なるほど。
何かを察したように羽宮は肩の荷をおろす
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。