うらたside
あれはまだ、志麻が生きてたとき…
センラを俺と…坂田が…好きだって言った。
そしたら志麻は…笑いながら俺らに…
って言ったんだ。
坂田が腹を立てて、
って言った。
すかさず俺も、
って。
そしたら、志麻が…
センラをよんで…
俺らが見てるのに…
卑猥な音が鳴り響く…
そして…俺と坂田の方をニヤリとみて…また…
っと…卑猥な音…
なんなら…俺が…俺が…
そして…気持ち良さそうにするセンラ…
何もかもいやだった。
坂田も同じだろう。
坂田は黙って…
静かに…
泣いていた。
すると、センラが…
って…
え…?
俺も…泣いて…る?
って…そんなことじゃない。
坂田センラを呼んで…
志麻から離れ…
小さく志麻が舌打ちしたあと…坂田と…俺は…
大好きなセンラに…
志麻に負けないくらいのキスをした…
ってガチでセンラは信じた。
だから、だから…
勢い余って…
センラの前で…
志麻を…
《殺した》
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!