『来ると思っとったわ。どやった?私ら強なっとったやろ?』
影山「はいっ!もう俺じゃ勝てないと思います!また練習試合できると嬉しいです!」
『そやな。あれ、トビオちゃんの迎えちゃうか?』
影山「そうみたいです!さようなら!」
『はいはい、さようなら』
???「おい、ちょっといいか。」
『はい、どちら様でしょうか………?』
鷲匠「白鳥沢学園高校男子バレー部監督の、鷲匠鍛治だ。及川あなただな?」
『はい、そうですけど』
鷲匠「中学は?」
『白鳥沢へ行こうかと』
鷲匠「そうか。実は中学女バレの監督が今年から変わってな。質実剛健、誠実に取り組み勝つ。というコンセプトだったのが、変わってしまった。」
ん??この人は何を言いたいんだ?
『と、いうのは?』
鷲匠「派手で、魅せるプレースタイル、点のとり方でチームを盛り上げる。そんなチームに変わってしまった。」
『それが私と逆にあるプレースタイルだから、私はレギュラーに入ることが困難、ということですか』
鷲匠「そうだ。」
『それでも、行きますよ。白鳥沢。郷に入っては郷に従え。派手なプレーなら、できるようになったらいいんです。』
鷲匠「いや、それをしてしまえば、お前のせっかくの強みがなくなってしまう。お前は素晴らしいセッターなのに。」
『はぁ、』
鷲匠「だから、部活に入部したら、練習後、女バレの自主練ではなく、俺がやってる自主練習会に参加しろ。あと、女バレは日曜日はオフで自主練日だ。その日もこっちに来るといい。監督には俺から言っておく。」
『わ、かりました。つもりはしておきます。』
ひぇ〜、勝手に話進んでたわ〜
強豪怖〜
鷲匠先生ね、覚えとこ。
及川「お〜い!」
『はい』
及川「お疲れ様!」
『ありがとう』
???「お疲れ様!」
『あぁ、そういえば迎え繋君って言ってたな。』
作者)なんやかんやで初登場、及川兄です。プロフはチームメイト紹介【②】に多分乗ってます
繋「あなた〜!ひっさしぶり!優勝おめでとう!」
『ありがとう。椿ちゃんと猛元気?』
繋「うん。めっちゃ元気。」
『それは良かった。じゃあ頼むわ。』
繋「お易い御用だよ」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
繋「じゃあね!また来る!」
『ばいばい』
及川「ばいばーい!」
はぁ、ここまで頑張ってきたのにチームが求めてる強さと違うからってか。
最悪やな
及川「おや?県大会決勝チームのセッター兼キャプテン?なにか悩み事?」
『あんな、カクカクシカジカ……………』
及川「北川第一こればいいじゃん!」
『いや、まぁ先生と約束しちゃったし。』
及川「あなたは、誰よりも努力してさ、すごいセッターになってさ、一軍に入るべき奴だよ。悔しくないの?」
『確かに、言われた時は意味わかんなかった。でも、勝負に勝つことだけが強さの証明じゃないと思うんよ。やから私は勝ちより強さが欲しい。』
及川「あなたさぁ、しっかりしすぎ!もっと俺頼ってよ!」
八つ当たり………
次回"直前"
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。