第3話

第2話"進化"
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2021/03/01 05:04
及川「え、なんか言った?」


『言ってない』


及川「ふんふんふーん♪」


兄ちゃんが歌い出したのを聞き流しながら←
私は考える。


兄ちゃんは本当にバレーが上手い。
岩ちゃんも言ってたけど、兄ちゃんは、性格は最悪で、ホントうんこ野郎だけど、誰よりも努力家で、研究家や。


負けたくないし。


才能とか、抜群の運動神経は、欲しいって思うけど。でも生まれた時から持ってへん物とか、今から欲しがっても手には入らんしな。


及川「………い、おーい!ねえってば!あなた!」


『才能なんていくらでも開花させたる。
センスなんていくらでも磨いたる。
いつか目の前に現れるかもしれん天才なん
か、打ち砕いたるわ。』


及川「………フッ、いいね、それ。ますます楽しみ
になってきた。」


━━━━ 体育館到着


ピロン♪
あ、メール来てる。父さんからや



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及川 光(父さん)
ありがとう。父さんは今日は早めに仕事終わりそうです。7時30分には終わりそうなので2人とも迎えに行くからね。徹も一緒にご飯食べようって伝えといてね。今日もバレー頑張って💪
あなた

りょーかいっ!徹兄ちゃん食べて行くって言ってるー。終わったら体育館で待ってるわ!

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『あ、晩ご飯一緒に食べるやろ?』←聞いてなかった


及川「え?!たべるたべるー!!」


『父さんが仕事はよ終わりそうやから迎えに行
くとの事です』


及川「りょーかい〜、あ、あなたポール1人
で持てるー?」


『持てるわ、バカにせんといて』


━━━━P.M.5時24分 準備完了
ちなみに練習は6時から8時30分まで


及川「ねぇ〜あなた〜」


『ナニ。キモイ。』


及川「ひどい!トス上げてよ〜!」


『このネット210cmしかないで』
※小学生は200ですが、10あげるのはあるあるみたいなので210にしてみました!


及川「いいのいいの〜」


『ええで。ちょっととんでみて。』


及川「大体分かるでしょ〜?」


『最近上げてないやんか』


及川「あーね、いいよー」


キュッキュドン


『いいなぁ、高身長。羨ましいわ、埋めたいく
らいに。』


及川「物騒なこと言わないで!兄ちゃん泣いち
ゃう!」


『……………(無視)ほら、トスあげるで』



兄ちゃんが出したボールの落下地点に入り込み、ボールを待ち、




とんだ高さよりも少し高めのセットアップをする。


【いい?オーバーは落ちてくるまで待つの。
で、手がボールに馴染むように丁寧に肘を伸
ばして手で送り出す。あっははww下手っぴ〜
wwすぐできるようになるよ。なんてったって
あなたは…】













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切り方は気にしない。

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