第3話

10/20  1話
18
2019/09/14 14:16

はっ、と目が覚めた。

そこは自分のベッド…。ではなく、テレビの前のソファーだった。

つけっぱのテレビの左上には11:12の文字。

ジュウイチジジュウニフン。

ジュウイチジジュウニフン。

激闘の一週間が終わったあとの、せっかくの休みだと言うのに、完全に寝過ごしてしまったらしい。

とりあえず立ち上がり、鏡の前へ。
おはよう。
今日は映画でも見に行こうかと思っていたけど。

これは…。
まいっか。どうにかなるって。




───────────────────────



家の扉を閉めて鍵をかける。

いってきます。
今日は少しどんよりした天気。
雨の降る気配はほとんどない。

ゆっくり駅に向かって進んでいった。

家は駅から歩いて帰れる距離にあるので、それなりに栄えてはいるものの、駅に近づいていくにつれて高い建物が近づいてくる。

それたちをゆっくり見ていると、平日の朝も毎日通っているのに、また違った景色が見えてとても楽しい。


思いの外、駅には早く着いた。

日曜日の昼なのに、スーツ姿の人がちらほら。

「お疲れ様です!」

こないだの私も赤い日なのに頑張ったわぁ。

(お疲れさまでした!)




ついに改札までたどり着いた。


ピンポン。

何故か止められてしまった。

残高28円か、
やられてしまった。

ひとまず引き返し、Suicaをチャージ。

ちょっと横を見てみたら、

あっ。

プリ小説オーディオドラマ