前の話
一覧へ
次の話

第1話

10/14  2話
45
2019/09/14 14:19
こちらは10/14 2話となってます。

間違えてしまいました。

すみません。
 
───────────────────────
ふぅ

今日は、国民の祝日なんていう御大層な名前の日なのに、朝から机の上の液晶画面とにらめっこ。
笑う前に疲れてしまった。

時計はもう19時を指している。

今日もお疲れ様でした。

と、トイレの鏡に言ってみた。

………………。

「へんじ」が帰ってくることもなく。他人から見たら、「へんじん」だった。

朝とは違い、スマホを眺めながらバスに乗り、駅を目指した。

電車はそんなに混んでいない。

明らかに「子供が遊び疲れて寝ちゃった。」っていう家族がいくつか。

あとは、会社帰りのサラリーマンたち。

ふと、窓の外を眺めてみた。

そこには、黄金に輝いているまんまるな「お月さま」があった。
わぁ
つい、声が出てしまうぐらい綺麗だった。

別に中秋の名月といったわけでもない。

天文学者に言わせれば、「ありきたり」と言われるのではないか。

それでも、綺麗。

今日は遠回りだけど、土手の道を通って帰ることにした。
土手を少し歩いていると、人影が見えた。
一瞬お化けかと焦ったけど、まもなく天体望遠鏡が見えてきた。
こんばんは。
???。
ひぃ!
あ、こんばんは。
天体観測ですか?
???。
はい。今日は満月だったなぁって思い出して。
綺麗ですね。
星。
好きなんですか?
???。
あ、はい。
私昔からなんとなく空を眺めるのが好きで。
???。
あ、もちろん夜もです。
???。
特に満月の夜は、他の星たちも輝いて見えるような気がして好きなんです。
なるほど。
言われると何かそう見えてくるような…。
???。
いっけない。もう帰らんとお母さんに怒られちゃう。
???。
さようなら。
さようなら。
おもしろい少女だった。
まっすぐ家に帰りますか。
家に帰ると、当たり前だけど…。
真っ暗だった。

今日は早いとこ寝るかぁ。

鏡の前に立つ
おやすみ。

プリ小説オーディオドラマ