こちらは10/14 2話となってます。
間違えてしまいました。
すみません。
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今日は、国民の祝日なんていう御大層な名前の日なのに、朝から机の上の液晶画面とにらめっこ。
笑う前に疲れてしまった。
時計はもう19時を指している。
と、トイレの鏡に言ってみた。
………………。
「へんじ」が帰ってくることもなく。他人から見たら、「へんじん」だった。
朝とは違い、スマホを眺めながらバスに乗り、駅を目指した。
電車はそんなに混んでいない。
明らかに「子供が遊び疲れて寝ちゃった。」っていう家族がいくつか。
あとは、会社帰りのサラリーマンたち。
ふと、窓の外を眺めてみた。
そこには、黄金に輝いているまんまるな「お月さま」があった。
つい、声が出てしまうぐらい綺麗だった。
別に中秋の名月といったわけでもない。
天文学者に言わせれば、「ありきたり」と言われるのではないか。
それでも、綺麗。
今日は遠回りだけど、土手の道を通って帰ることにした。
土手を少し歩いていると、人影が見えた。
一瞬お化けかと焦ったけど、まもなく天体望遠鏡が見えてきた。
おもしろい少女だった。
家に帰ると、当たり前だけど…。
真っ暗だった。
鏡の前に立つ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。