morning
あなたSide
なので私は朝ごはんを作って学校へ。
今日は慎、仕事は遅めらしい。
意外に慎の家は私が通ってる高校からそんな遠くなかった。
でも早めに出ないと間に合わないから朝は早い。
私は慎を起こさないように小声でゆっくりドアを閉めた。
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無事学校に到着。
私の後ろ姿を発見したのか
タイミングぴったりで彩華が駆け寄ってきた
私は今、思っていることがある。
凄い慎との生活は生きてきた中で1番幸せな時間だ。
でも、私が死んじゃったら慎はどんな気持ちになるんだろって。
慎も私の事凄い大好き大好き言ってくれる。
もしかしたら慎は私が死んだら凄いショックを受けて立ち直るのに時間がかかるかもしれない
そのまた逆も考えられるけど。もう分かってる事だから心の準備完璧で
涙を流すぐらいでそのあとは直ぐにいつも通り仕事をこなすかもしれない。
その後だよね。慎にはまた新しい人と結婚してもらわないと。
慎が寂しいだけだもん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!