# 午後 1 時
午前中、見学場所を全員で回ると、
あっという間に午後の自由時間に入った。
、、、そう言われると、1 年の生徒は
四方八方に、仲の良いグループごとに歩いて行く。
、、、でも、もちろん私は、
テヒョンくんとも、4人のとも絶交状態なわけで。
少し歩くと、公園のベンチに座る。
、、、あの時。
テヒョンくんのお姉様、ジスさんに
テヒョンくんへの気持ちは
本気っていうことを伝えて、、、
ずっとずっと、頑張ろって思ってたのに。
結局、その気持ちは届かなかった。
、、、ううん、届けれなかった。
ジスさんは、私を認めてくれて、、、
「 応援する 」 って言ってくれてたからこそ、
申し訳なさが、どんどんと出てくる。
そんな気持ちを込めて、
ジスさんの電話マークをタップすると
、、、何回かけても、この音しか聞こえない。
そう決めた私は、ゆっくり口を開いた。
、、、耐え抜いていた涙で言葉が詰まる。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。