あなた side
鍵をかける場所を離れて、落としたかもしれない
自由時間のルートをひたすら探し回る。
集合時間の 6時 はとっくに過ぎてるけど、
見つかる気配すらないよっ、、、
もう無理だ、そう思った私は
とうとう、、、ごみ箱の中をあさる。
もしかしたら、拾った人が、、、
捨てたんじゃないかって思って。
ごみ箱をあさる私は、もちろん
通りすがりの人に色んな目で見られたが
そんなことは気にしていられない。
、、、最後の力を振り絞って、そう呟くと
、、、一瞬、街灯の反射で何かが光る。
それは、間違いなく
ジヨの家でデコレーションした
、、、 ” 愛の鍵 ” だった。
こんなの、100%奇跡だ。
じゃないと、絶対見つからないもん。
、、、そして、その鍵を思わず胸に当てた、
その時 __________________ 。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!