第5話

donghyun : 幼馴染
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2019/09/08 05:32
 




















[ きりーつ、礼。さようなら ]









《 さようならー 》









みんなが 友達と話しながら 教室をぞろぞろと出ていく中、僕は 夢中で 君を探す。








あ、居た。








まだ、帰る準備をしているところ に 駆け寄って、いつもと変わらないセリフを言う。









「 あなた、帰ろ。 」









そういうと " うん!" と返してくれるのに 今日は少し違うみたいだ。








『 あ、ごめん どんひょん。呼ばれてるから先行って 待ってて! 』











またか、と 僕はため息をつく。









僕は もっと君と 違った形で出会いたかった。









僕の次に 仲がいい、どんぴょくんみたいに 普通の " 同級生 " として 出会いたかった、とつくづく思う。










君は 入学してから 何回告白されたんだろうか。










両手で足りないくらいだろうか、








中学生の時も 告白されてはいたが、今ほどではない。








分かった。








そう口では返事をするものの 気になってしまう








告白の返事、が。









ごめんね そう言って走っていく君は、君は



























どう、返事をするんだろうか。






























やっぱり、人は気になってしまったら終わりで。










来てしまった、告白現場に。









途中で 駄目だ、駄目だ、と何回も思っても 足は止まってくれなくて。









しかも 相手がサッカー部で学年1番人気 の いむ そのくん だと知らずに。










OK するんだろうな、そうぼーっと眺めていると 頭を下げる君。










あれ、断っ…た?










そう思った瞬間 掴まれる細い君の 左手。










理解するのは 意外に早かった。










君が告白を断ったのに しつこく言い寄られていること。君が嫌がっていること。








助けなきゃ、そう思うが 僕の足は震えている。









勝てっこない、そう思ってしまうのだ。








目の前で 好きな人 が しつこく言い寄られているのに 僕は何も出来ない。










もし、僕がこの場で君に 駆け寄っても 助けられる、という保証はどこにもない。







でも、でも















行かなきゃ。















僕の足が 動いていることに気づけば もう、僕は 君を後ろに立っている。











『 どん、ひょん…? 』











そう言う 君の声は震えていて 涙目になっている。










あぁ、僕が守らなきゃって 思った。










「 俺の … 彼女、だから。」










そう言って 君の腕を掴み 歩いて行く。



































告白現場 から だいぶ離れた 公園のベンチに腰を下ろす。

















『 ごめん、どんひょな ありがと、』










「 いや、す、好きな子 を たすけるのは 当たり前だろ、 」











『 え? どんひょん 今なんて 』














「 好き、俺は あなたが好き。 」













fin. 🦋











 夜中に書いたものなので少し おかしい所あるかもです…🙇🏻‍♂️

 今日中に なんとか うそくさんの続きも出す予定なので 楽しみにしといてください ~ ❕






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