私は誰にもバレないように
社長室へ向かう
マネ 『さぁ、着いたわよ』
社長室についた
けど、ドアの前で止まってしまった
マネ 『なにしてるの
入らないの?』
このの中に
ずっと会いたくて会えなかった
私の大好きな人たちが
もう手の届くところにいると思うと
さっきまでの余裕は嘘みたいに消えて
緊張と不安、そして恐怖で
入れなくなってしまった
コンコン
マネ 『余計なこと考えてないで
ほら はやく』
3年ぶりの会っても
マネには私の考えてることがお見通しみたい
なかなか入らない私を見かねて
勝手にノックした
こうなったらもう入るしかなくて
ガチャ
普通を装って
出てきたのが『やほー』
これが私の精一杯
私の目の前には
ずっと会いたかった人たちがいる
大好きな人たちがもう手の届くところにいる
大好きな人たちが私の名前を呼んでくれている
今までのいろんな想いが混ざりあって
絶対流さないと決めていた涙が
溢れ出した
to be continue
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!