ピピピピ、ピピピピ
スマホのアラーム音で目を開いた。
30分に起こせと言われて、ジョングクの寝顔が綺麗だな〜と思ってたところまで覚えてる。
どうやら、その後、ジョングクのベットに寄っかかって寝てしまったらしい。
アラームを止めると、未だにジョングクはぐっすり寝ている。
ジョングクの体を揺さぶった。
なかなか起きない。
しょうがないから私はジョングクの耳元で起きて~と普通の声で言った。
ジョングクはスッカリ起きたようで、布団を吹っ飛ばした。
これぞリアル「布団が吹っ飛んだ!!」なんちゃってw
布団を吹っ飛ばしたジョングクは目をマン丸くした。
思ってただけなのに顔に出てしまった...
目をマン丸くしたジョングクがあまりにもうさぎに似てて、思わず吹き出してしまった。
ジョングクは首をかしげて、私の目を一切気にせず、シャツのすそから手を突っ込み肩をかいた。
ジョングクの腹筋があらわに...
私はバックから白いマスクを差し出した。
今度は個別包装になっている黒いマスクを差し出した。
するとジョングクはそれを装着した。
えー!!
下手にうろちょろしたら女だってバレちゃう!!
ジョングクはポケットに財布を入れると、部屋から出ていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!