第2話

EP.2
2,421
2019/01/28 09:36
ジョンハン
…ねぇ、俺の隣に座って、?
優しい声とは真逆に視線は冷たいままだ。

私は恐る恐るソファーへと近づき、彼の隣に座る。
するとその瞬間腕をガッと掴まれた。
あなた

痛っ…ジョンハンやめ…

ジョンハン
俺が捕まえとかないとお前どっか逃げるんだろ?
あなた

逃げないよ、お願い話して…痛い

ジョンハン
うるさい。
捕まえといてやるよ、もう俺から離れられないように
そう言うとどこからか手錠を取り、
私の手首へと繋いだ。
あなた

…っなにこれっ、やめて…

ガチャガチャと音を鳴らしながら外そうと試みるが全く外れる気配がしない。
今まで見たことのない彼の姿に恐怖を感じ涙が溢れ出す。
ジョンハン
怖い?俺が
こくんと頷くとゆっくり手が伸びてきて私の頬を伝う涙を拭った。
ジョンハン
…ごめんな。けど、
少し間を開けると再び口を開く。
ジョンハン
その怖がってる顔、
堪らなく好きなんだよね
そういった後、にやりと不敵な笑みを浮かべた。こんな彼、私の知ってるジョンハンじゃない。
更に恐怖が増し、ガタガタと勝手に体が震え出す。
ジョンハン
…やだ?俺が嫌なの?
涙を拭っていた指が私の体を伝って下へ降りていく。
あなた

こんなのっ…ジョンハンじゃないっ…

ジョンハン
こんなのって何?
どんな俺でも俺でしょ?
来て、こっち
手錠の鎖を掴むと、ベッドまで強制的に引っ張られていく。
ジョンハンは私をベッドへ投げ出し覆いかぶさるように見下ろした。
ジョンハン
いい眺め
あなた

いやっ…やめ…

ジョンハン
ねぇ、うるさいよさっきから。
俺が塞がないと黙れないんだね
低い声で呟くと唇を重ねてくる。
荒々しいキスによって私の頭は朦朧とし、だんだんと全身の力も抜けていくのが分かった。
ジョンハン
俺のキス好きでしょ、
何も抵抗しないもんね
長いキスを終えたと思うとまたすぐにキスの雨が私を濡らす。
手錠で繋がれた両手を頭上へと追いやると私の自由を更に奪う。
あなた

…ジョンハン

ジョンハン
……うん?
名前を呼んで、彼の目をじっと見つめた。
ジョンハン
…なに、可愛い。もっと呼んで、?
あなた

…ジョンハン、

ジョンハン
もっと
あなた

ジョンハ…っ

私が名前を言い終える前に再び口を重ねてきた。そのキスはさっきの荒々しいものとは違い、心地良さを感じられるものだった。
優しく啄むようなキスが終わると額をくっつけ私の視線を捕らえる。
ジョンハン
ね、いいものあげる
ポケットから取り出された1粒の飴玉。
あなた

…なに?これ、

ジョンハン
これを食べるともっと気分が良くなるよ
包みから飴玉を取り出すと私の口内へと放り込まれた。
ジョンハン
どう?おいしい?
あなた

ん…甘いけどなんか変な味する…

ジョンハン
やっぱ変な味すんのか。
まぁ薬だもんな。
薬…?一体どういうことか分からないまま舐め続けていると、小ぶりの飴玉だったためにあっという間に溶け切ってしまった。
ジョンハン
それね、媚薬って言うの
あなた

…び、やく、?

ジョンハン
そう、媚薬。分かるでしょ?
媚薬と分かった瞬間、鼓動の速さが増していく。
ジョンハン
しかもそれ、即効性がすごいんだってさ
わざと耳で囁かれ思わず体がぴくんと反応する。
ジョンハン
ほら…ね?
彼は満足そうに笑うと私の頬をそっと撫でた。
ただ触られただけにも関わらず無意識に体が跳ね上がる。
あなた

ね…なんか熱い…やだ

彼に触られた途端に体が火照りだし、
だんだんと呼吸が乱れていく。
ジョンハン
…いいね、効いてきた
笑みを浮かべたまま私の体を指でなぞると
顔を近づけ首筋を舌で舐めた。





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