第9話

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2018/11/08 10:45
青羅と友達になったのは、小学生のとき。



私と麻緋は、お互いしか友達がいなかったから、休み時間とか、授業で組むグループとか、いつも二人だった。






小学1年生の時の授業。

先生
はい、皆さん!
3人グループを作ってくださ~い!

いつも通り二人で集まったものの、もう一人が見つからなくて困っていた私達。


その少し離れたところでは、いつも仲良しの女子四人組がごちゃごちゃしていた。
女子
ねぇ、3人グループだよ?
女子
えー、でもミユ、マキちゃんたちとバラバラになりたくない!
女子
でもユラだってやだもん!
子供の何気無い言葉は、時に恐ろしいものだ。

あの時、仲良しグループの四人は悪気があった訳ではないのだろう。
たかが小学1年生。





されど小学1年生。
あの時、私と麻緋は、彼女たちの言葉を聞き、自分達の性格を恨んだ。



私達がこんなだから。

私達が周りと仲良くできないから。






私達が、友達になれないから。






気付けば二人揃って目に涙を浮かべ、下唇を噛み締め立ち竦む始末。






そんなときだ。青羅が声をかけてくれたのは。
女子
私、紫暮ちゃんと麻緋ちゃんとこいく!
女子
紫暮ちゃん!麻緋ちゃん!
一緒に組も!
潤んだ目を必死に向ければ、


輝かしい笑顔を浮かべる、スポーティーなベリーショートの、私達とは正反対の雰囲気の女の子。



こっちは名前すら知らないのに、相手は名前を呼ぶものだから、驚いてしまう。


紫暮
…え……っと、…
麻緋
……
青羅
あ、私はね、相原青羅!
青羅って呼んでね(^^)






私に始めて、麻緋以外の友達が出来た。












凄く、胸がキュッとなって、
温かかった。














青羅は、私達と違って友達が多くて、男子からも人気があって、いつも中心にいる。

誰とも仲が良くて、いつも皆に囲まれて、いつもキラキラ輝いている。








それでも影の存在の私達にいつも手を差し伸べてくれて、


いつも笑顔で、
青羅
紫暮!麻緋!
行くよ!
私達に声をかけてくれて、




憧れの存在だ。




















青羅と出会ってから、私達の日々に、
新しい光が差し込むようになった。















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