第6話

ジュン×ミンハオ チャイナline③
1,819
2020/01/03 07:08
ホテルは無人だったようで
男同士で制服を着ているにも関わらず普通に入れてしまった。


ひとまずジュンを風呂に入れて
俺は上着やら靴下やらだけを脱いだ。


まさかこんなことになるとは


絶対に想像のつかなかった展開に俺は頭を抱える。


ジュンは何も考えずに走っていたらしい。
ジュン
ジュン
青春ぽくていいだろ?
とか風呂入る前に抜かしていたが
辿り着いた先は不健全極まりなかった。
ジュン
ジュン
ミンハオ出たけど…
ミンハオ
ミンハオ
…って、裸!?
ジュン
ジュン
いや
着替えないし
そりゃそうだと納得する。


腰にバスタオル一枚巻いただけの
目のやり場に困る格好から目を背け
急いで俺も風呂に入ることにする。


が、ジュンに肩を叩かれる。
ジュン
ジュン
お背中、流しましょうか?
ミンハオ
ミンハオ
何言ってるの?
普通に遠慮するわㅋㅋㅋ
…ああ、くそ


そういうの本当にやめてくれっての


…勘違いすんだよ…期待させんなよ
ミンハオ
ミンハオ
ホモかって
きもち悪いなぁㅋㅋㅋ

本当、俺キモい

きもち悪い



ジュンの裸に欲情するとか絶対に言えるわけがない。


嫌われるに決まってる。


そう思いながら何気なく振り向くと
ジュンがポロポロと綺麗な瞳から涙を流していた。
ミンハオ
ミンハオ
え……は、え?
…ちょっ……何で泣いてんのっ!?
ジュン
ジュン
や、…何でもないっから…大丈夫だから
見るからに大丈夫そうじゃないじゃん

ジュンが涙を見せるなんてなかなか無いじゃん

卒業式の時より泣いてるじゃんか
ミンハオ
ミンハオ
…どうしたんのジュン
ジュン
ジュン
風邪引くから早く入りなよ
ミンハオ
ミンハオ
ジュンがそんなんじゃ
気になって入れないよ!
風邪よりもジュンのが大事だっての
突き放すなんてジュンらしくもない。



心配すんだよ

俺はジュンが好きなんだから


ジュン
ジュン
…ごめんミンハオ
俺はお前が…好きなんだ
本当ごめん、キモい……よな



は…………?



ジュン
ジュン
迷惑なのは分かってる
一生コクるつもりは無かったんだ
でも、今とかのミンハオの優しいとこが好きで
我慢できなくて…ごめん
ホテル目的でここに来たのも謝る
一夜くらいならミンハオに
触れられるかなって思って…
…あの、できれば許して欲しい
涙で目を真っ赤に腫らしながら
嗚咽まじりにジュンは俺に告白した。


夢みたいだと思った。


そんな馬鹿なと思った。
ミンハオ
ミンハオ
…ジュン好きな人は美人だって
ジュン
ジュン
素直に言えなくて
当たり障りのなさそうな嘘をついたんだ
バレたくなくて何も言うつもりなかったけど
けっこうミンハオが聞いてきたからさ


なんだよ


なんなんだよ


こんなことってあんのか


両思いとか
ミンハオ
ミンハオ
嘘、でしょ…俺が好きなんて…
ジュン
ジュン
嘘だと思いたいならそれでもいい
それがミンハオがそれを望むなら俺は…
ミンハオ
ミンハオ
……思いたいなんて
勝手に終わらせんなよっ


勝手に決めつけんなよ


勝手に、勝手に……
ジュン
ジュン
ミンハオ?
間違いだと

果敢無く叶わない恋だと

諦めながら決めつけながら過ごした。


でも、ジュンも同じだったんだ。


自分だけで突っ走って
自分だけで精一杯で
俺はジュンがそんな風に思ってるなんて気付けなかった。


悩んでたなんて

分からなかった。
ミンハオ
ミンハオ
…お風呂入ってくる
上がったら告白の返事するから絶対に待ってて
ジュン
ジュン
ミンハオ……俺は
ミンハオ
ミンハオ
いいから待ってて
冷たくなった手でジュンの手を握る。


俺もジュンが好きだと言ったら
ジュンはどんな顔をするんだろう。


少なくとも泣かないといいな。


笑ってくれたら嬉しいな。
ミンハオ
ミンハオ
逃げるなよ
怖さから


俺はもう逃げないから


今後、絶対に逃げたりしないから


頼むから


待っててくれ


-END-


ありがとうございました\(^^)/


ここからゎ皆さんの
想像におまかせします( *´艸`)


リクエストでチャイナとのことで
書かせていただきました(*´∀`)


うち的にどっちを攻めか受けか
どっちもアリだからめっちゃ悩んだ結果!


読んでくれた人が
好きな方にできるように
書いてみました( ´・∀・`)

プリ小説オーディオドラマ