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第1話

バーノン×スングァン 01
2,600
2019/11/03 07:38
帰宅ラッシュで満員状態の電車


スングァンは周囲の人々に押し潰されそうになりながら
強くスクールバックを抱きしめていた。


そうしなければ、今起きている
2つの悲劇に耐えられそうになかったのだ。


1つは
いつ押し潰されてもおかしくないこの満員状態。


もう1つは…
今、スングァンの尻を撫でている手。




この痴漢野郎!お前の狙いは隣の女だろうが!!




そう思ったが自分が痴漢されているお陰で
隣の女性が助かるのなら
と妙な男気を見せ必死で耐えていた。


それに男が男に痴漢されたとなれば
自分にとっての恥にもなる。


まぁ触るぐらい減るもんじゃないし。


そう思っていると
スングァン
スングァン
ういっ!?
不意に手がズボンの中へ侵入を試みて来た。


しかし、しっかりとベルトで固定してある為
侵入出来ないと分かるとその手はスッと去っていった。



もう大丈夫かな…?



スングァンがそう思い安堵していると
今度は手が2本になって襲ってきた。




カチャカチャ……




手は素早く前に回りベルトを外しにかかった。




うえっ!?マジかよ!?



恥を忍んで大声を出すかどうかスングァンは迷ったが


ベルトを外したら男だって分かるだろうし
そうしたら自ら止めるだろう。
と、思い我慢を続ける事にした。


手はベルトを外し終えると
案の定、そのまま中へ侵入してきた。



さぁ去れ!とっとと去れ!!



スングァンが念じていると何と手は
スングァンのペニスを掴みあろう事か扱き出した。



何コイツ!?もしかして確信犯!?



ここまで来たらもう放っておく訳にはいかない。


スングァンが大声をだそうと口を大きく開けると
口は手の片方によって塞がれた。
スングァン
スングァン
!!
もう片方は、何もなかったかの様に
スングァンのペニスを扱き続ける。



コイツ…上手い!?



手は裏筋をなぞり
いんのうを揉みしだき
スングァンを責めたてていった。



あっ…やだぁ、気持ちイイ……!?



先端を指の腹でなぞられ押されると
それだけでスングァンはあっけなくイッてしまった。



あ、あん、あぁぁあああ――……っ!!



自分のイッたものでスングァンの下着は濡れてしまった。


自慰行為はあまりしないスングァンの出したものは
濃く、粘ついていて気持ち悪い。


スングァンは足に力が入らなくなり
真後ろの、恐らく痴漢に寄りかかった。


ズボンがずり落そうになるが
痴漢が持っているのか何とか穿いたままでいられた。


痴漢はスングァンの
ペニスいじりを軽く続けつつ口元から手を放した。
スングァン
スングァン
はぁっはぁ…っ
スングァンは詰めていた息を一気にはいた。


そしてふと、いじり続けられていた
スングァンのペニスから手が離れていった。



気が済んだのか…?



スングァンが身をよじると痴漢は余計密着してきた。


どうやらまだスングァンを解放する気はないらしい。


スングァンがまた声を出そうとすると
痴漢の左手がまた口元を覆った。


ズボンは痴漢の足が器用に押さえている。


右手は今度は後ろから入り込み
スングァンの蕾を撫で始めた。



冷たっ。



痴漢の指には何かクリームの様なものがついていて
それをスングァンの蕾に塗りたくっていた。



うぅ、気持ち悪いぃ。



しかし、撫でられているうちに
だんだん硬くなだった蕾はほぐれていく。


それと同時に何やら蕾の表面がムズムズしだした。




今度は何……っ!?




そんなスングァンの僅かな異変に気付いた痴漢は
指を1本、蕾の中に差し込んだ。


 
はうっ!?///



中に入った指は思う様スングァンの中を動き回った。


順調に中にもクリームを塗り込みながら何かを探していた。


そして、ついにその1点に辿り着いた。

きゃうぅぅっ!?



ビクビクと、無意識にスングァンの身体がはねる。


あからさまに反応をするスングァンを
からかう様に指はその一点の周りばかりをいじる。



違ぁ…、もっと奥…っ



少しでも良いところに刺激が欲しくて
スングァンは自ら腰を振り始めた。


痴漢は指をもう1本増やし
今度はそれらを根本まで蕾の中に押し込んだ。


ギリギリまで抜いては奥まで貫く事を何度も繰り返す。



ぁんっ、ああぁ…っ!ゃぅぅ…っ



スングァンはもう、何も考えられなくなっていた。


自分の身を全て痴漢に任せ
与えられるままその快感を感じていた。



あれ…?でもなんか…?



蕾の中の指が3本に増やされ
3本とも違う動きで中を掻き回していた時
スングァンはようやくその異変に気付いた。



……痒い?




今はまだ小さいウズきの様な感じだが少しずつ
しかし確実にそのウズきは大きくなっていく。


自覚したら、後は欲求に流されるままだった。



痒い痒い痒いっ!指何かじゃ足りないよぉ…///



確かに、指を抜いたり入れたりする事で
かゆみは和らぐし快感もある。


しかし、足りない。



もっと太い何かで

もっと激しく

もっと擦ってもらいたい!!



そんな欲求がスングァンをさいなみ始めた時
散々スングァンをもてあそんだ指は
スングァンの中から出るとスングァンの
ズボンのジッパーを元通りにきっちりと締めた。



えっ…?終わり…?



スングァンは、自分の熱を持て余した。
この痒みから解放されるならば
もう、ここが何処だろうと関係なかった。


痴漢の左手は相変わらずスングァンの口を押さえている。


電車内にアナウンスが流れ
もうすぐスングァンの
降りるべき駅に到着する事を知らせた。


この痴漢から解放される事は
スングァンにとって喜ばしい事のはずなのに
開発されたスングァンの身体は未だ快感を求めていた。



痒いっ!!足りないっ!!



蕾の中の痒みはだんだんと
我慢出来ないぐらいになってくる。



ピンポンッ

軽快な音と共に電車の自動ドアが開くと同時に
痴漢の手が満の口から離れた。



えっ…?



電車の人混みの中、何者かの手が
スングァンの手首を掴み電車の外へ引っ張った。
バーノン
バーノン
スングァナ、大丈夫?
引っ張った手の主は同じ部活のハンソルだった。


スングァンの背後で電車の自動ドアが
プシューと音を立てながら閉まった。
スングァン
スングァン
えっ?ハンソラ、何があったか知って…?
バーノン
バーノン
まぁ、スングァナ顔を赤くしてたし
今の状態みれば…な
スングァンは今の自分を顧みた。


確かに、ベルトが外されたままになっている。


スングァンは急に恥ずかしくなり顔を赤くしてうつ向いた。


その間も蕾の痒みは一層酷くなる。
バーノン
バーノン
これ、俺の責任だし
ちょっと何処かで休憩しよう?
えっ? どゆこと?



ハンソルはスングァンの手を取り歩き出した。

-続く-

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