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第8話

先生の一言
次の日、下駄箱で蓮理と目が合った。
昨日のことで恥ずかしくなって目を逸らした。

「羽音、おはよ」
「あ、おはよ!!」

あぁ、割と普通に接するんだ、こういう時って。
あまりにも態度が昨日と違ったから、なんだかよく分からなかった。かと言ってここで昨日のことを口に出したら空気が読めてないということになるんだろうと思う。

もう、黙って教室に行こう。
考えたらいけない。

と言いつつも、感触がほのかに残っている。
唇にそっと手を当ててみる。少し、震えてる右手を。
強く掴まれた両手を見てみる。

蓮理にはどういう意図が?

怖かった。
あんな蓮理を見たこと無かったから。
きっと蓮理自身も怖かっただろうと思う。
大丈夫かな。


「おはようございます」
「わっ!おはようございます…?」
「驚きすぎですよ。」

坂川先生…?
こんな朝に坂川先生なにしてんだろ、。

「ぼーっとして、熱でも?」
「あーいえ、少し考え事を💦」

坂川先生は「ふぅ」と柔らかい息をつくと、優しい笑顔で微笑んだ。

「そうですか。考え事も考えすぎると体に影響が出てくるので、あまり考え過ぎないことですよ。」

と、言ったあと、白衣をなびかせて新垣先生の方へ歩いていった。
その向こうには坂川先生を見つめる女子生徒が。

風咲さん…?




それより。
やっぱり人気の先生なだけあるなぁ。
すごい癒された。あれは国宝級の癒しかも…

なんてバカなことを考えていると後々いい事はないぞ?












「羽音ちゃん…💦」

教室の前のドアから菜穂の手招きする姿が目に映った。

「どした?」
「定規って2つ持ってない??」
「んー…2つはないなぁ。」
「そっか!ごめんね!」

「何かに使う?」
「授業で必要なのに忘れちゃって…」
「じゃあ使いなよ、私そんな使うわけじゃないからさ?」
「ほんと?ありがと!」

あーもう可愛いなぁ。
ふわふわしてていい香りがする。
こりゃ彼氏も惚れ惚れするよね。わかる。

菜穂には長い付き合いの彼氏がいる。
長いと言っても2年。
外で楽器練習していた時に、いつも休憩しに来るサッカー部の部長兼生徒会長だった人と仲良くなって、付き合うことになったんだとか。

学校が離れても時々遊んでるみたい。
インスタにもよく写真が上げられている。


なんとなく、憧れている、笑。
いいなぁって。











私にそんな相手がいるといいんだけど。
なんてね…?









同時に頭を過ぎった。












「考え事も考えすぎると体に影響が出てくるので、あまり考え過ぎないことですよ。」