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第18話

扉の先
「つーことで、男女逆喫茶ね」


真礼が教卓に立ち、クラスメイトをまとめていく。これだけの人数を1人でまとめるのはやっぱり大変で…


「え、メイド喫茶ダメなのか!?」

「見たいよな、」

「わかる」

「メイド服の価値は尋常じゃないぞ」


などと言っている男子がいる。
下心丸出しなやつめ…。
確かにメイド喫茶でも悪くはないけれど、なんだか邪道ではある。


「宮路!うるっさい。多数決でこう決まったんだから文句は言わせないよ!」

「ちぇっ。つかそれ俺らも女装するんじゃん?」

「当たり前でしょ?」

「俺制服着たい。」

「そんな真顔で言われても…着ればいいじゃん。」

「んじゃ、お前に借りるわ」

「は!? なんで私なの。やだなぁ。」

「嫌って言うなよ!!」


真礼と宮路の言い合いはいつもの如く夫婦のようだった。周りからは常に「ほんとに付き合ってないの?」と聞かれているまでだ。

私もこの二人が付き合ってないのは少しだけ疑わしいけれど…。


「はいもう黙って、。なんの男装をするかは個人に任せる。メイクやらなんやらは協力して、何とかしよう。」


とのことだ。

なんの男装をしようか。
制服はみんなやるだろうし…他、男の子っぽい服、とか?
黒系統で揃えてみてもいいけど、女の子も着るよね?

…。

……。

あ!!

坂川先生に白衣借りれば…!!
そしてマッシュのカツラつければ!!
男装と言うより坂川先生…?

これは良くないか。

かわいい系先生で攻めに行く…とか。


「羽ー音!!」

「ふぇ!?」

「あっはは、何その声!」

「ちょっと考えてたの!」

「あー、男装のこと?」

「そそ。坂川先生に白衣借りようかなーって」

「なるほどねー。いいんじゃない?ただ羽音は身長がイケメンじゃないからね。」

「どういうことよ」

「どちらかと言えばなに?あの…ショタ?的な。」

「な、なるほど…」


やっぱりそうか。
真礼から見てもそうなら、きっとそうなんだろう。

白衣の許可取りに行こ!!
もう文化祭まで1ヶ月を切っている。
















保健室の前。
何やら話し声が聞こえる。
誰かいるなら申し訳ないから帰ろうと思いながらも、ドアを開ける。


「えっ」


私は目が点になった。

蓮理が…坂川先生を…押し倒し…て…?


「あっ、や、そのっ、ごめんなさい…。お取り込み中…だっただなんて…知らなくって…!!」

「ちょ!待て羽音!!」

「ごめん……」

「いや違うって、そんなんじゃないって」

「でも!!」

「いやいや、ありえないから安心しろよ」

「じゃあなんで…?」

「言い合ってたらた倒れたんだよ」

「白野さん…?」

「坂川先生!何してるんですか」

「私が少しバランスを崩してしまったんです、なので気にしなくていいですよ。」


ほんとに、?それ、ほんと?
えっ、頭の中がぐるぐるする…。
もう帰ろう。

冷静になろうと思った。


「白野さん…何か用事が?」

「あ、えーっと…あの文化祭のことで」

「じゃ、俺教室に帰るわ。」


そう言って出ていった。
いつもなら短く感じるはずの昼休み、今日は少し長く感じた。

ところで蓮理はなにがしたかったのだろうか。

やっぱり…最近の蓮理は…何を考えてるのか全く分からない。

あいつは何を考えてるの、?

それが最大の謎だった。