第56話

#56
2,091
2021/06/19 22:25
数十分後
看「もう大丈夫ですよ」
清春
清春
さっちゃんは…?
看「今少し寝ています。1人だけちょっといいですか?」
清春
清春
俺行きます
ちょっと小太郎よろしく
涼雅
涼雅
了解
清春side
看「さつきさん、ちょっと無理してたみたいです…」
清春
清春
え…?
看「みなさんに心配かけたくなかったのでしょう。
ずっと頭痛かったのに言えなかったみたいです…」
清春
清春
そうなんですね…
看「気づけなかった私たちも悪いです。
ちょっとでも異変があったらすぐに言ってもらえますか?」
清春
清春
分かりました
三波斗side
ガラガラガラ
三波斗
三波斗
っ、、さっちゃん…
酸素マスクと点滴を付けられたさつきの姿

さっきまでの笑顔も今はない
涼雅
涼雅
三波斗、大丈夫。
小太郎
小太郎
我慢してたのかな…
ガラガラガラ
清春
清春
さっちゃん大丈夫そう?
涼雅
涼雅
うん…
さつき
さつき
んっ、、
三波斗
三波斗
さっちゃん…?
小太郎
小太郎
さっちゃん!?
さつき
さつき
あ、みんなぁ…
三波斗
三波斗
よかったぁ
小太郎
小太郎
ほんとによかったよ
部屋の外から聞こえる声


???「慶一郎、市川慶一郎はどこですか!?
清春
清春
どうしたんだろ…
さつき
さつき
この声…聞いたことある……
えっとー、あ!市川くんのお父さんだ
清春
清春
ほんとに、?俺ちょっと行ってくる
父「慶一郎、慶一郎!目を覚ましてくれよ…」
清春
清春
市川くんのお父さん…ですか?
父「そうですけどあなたは?」
清春
清春
一緒に活動させていただいてる六花清春です
父「チッ…これだからアイドルになることも反対だったんだよ!」
その声はさつきの部屋まで聞こえていた
さつき
さつき
確かにアイドルになることも僕たちが付き合うことも反対された。あのまま諦めておけばこんなことにならなかったのかな…グスッ
涼雅
涼雅
そんなことないから、さっちゃんと付き合えて一緒に仕事もできて市川くんは幸せだったと思うよ?
さつき
さつき
本当にそうなのかな…グスッ
その時
ガラガラガラッ
父「仮屋瀬さつきくんだね、もう慶一郎と別れてくれ。
アイドルも辞めさせる。だからもう会わないでくれないか」
小太郎
小太郎
何を言ってるんですk…
さつき
さつき
分かりました
三波斗
三波斗
嘘でしょ、、ねぇ、
涼雅
涼雅
お父さん、もう一度考え直してもらえないでしょうか…
父「慶一郎の命が大事なんだよ。仕方の無いことだろ」
清春
清春
でも!
父「本人も分かったと言っているんだ。周りが口出しすることではない」
涼雅
涼雅
市川くんはいいとは言ってません…
市川くんは嫌がると思います
父「何を言っているんだ君は」
さつき
さつき
お願いだから、喧嘩はやめて…
僕のせいで市川くんが危ないの、、
だから離れた方が市川くんも幸せだよ……
父「そゆことだ」
清春
清春
そんな…
さつき
さつき
でも一つだけ…お願いがあります
父「なんだ?」
さつき
さつき
最後に会わせて下さい…市川くんの顔見させてください
父「本当に最後だからな」
さつき
さつき
ありがとうございます
さつき
さつき
みんな…お願い。市川くんの所に連れて行って…
涼雅
涼雅
分かった…
清春
清春
車椅子持ってくる
ICUの前
さつき
さつき
なんか、緊張する…
涼雅
涼雅
大丈夫だよ
清春
清春
入ろっか
さつき
さつき
うん
そこにはたくさんの機械に繋がれた市川の姿
さつき
さつき
市川くん…グスッ
そう言い手を握る

いつもなら握り返してくれるのに、今日は反応がない
さつき
さつき
僕のせいで、ごめんね…泣
ピッ…ピッ…ピッ……ピッ………ピッ……
規則正しかったはずの音がどんどん乱れていく
ピピピピッ…ピピピピッ……
心肺停止の音

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