第39話

# 37
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2026/03/13 00:19 更新
大将
へい、お待ちどう!



そう言って私の目の前に置かれた、
少し溢れるくらい酢飯の上に
こんもりとネタがのったイクラ


星瀬(なまえ)
星瀬あなた
や〜〜ぱ、いくらが
1番美味しいと世の中の
定義で決まってるんだな…♡
酒寄朝日
いやマグロが美味いだろ
駒沢乃依
たまごもおいしいよ
ほら、口開けて



大将に出された卵を
少し切り、箸でこちらに
差し出してくれる乃依


不意の行動に口を開け、
乃依から直接一口もらう


星瀬(なまえ)
星瀬あなた
〜!!
美味しい、うん、ここの食べ物は
本当になんでも美味しすぎるんだよね
酒寄朝日
なんで今アーンしたんだよ…
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
え?咄嗟に…
駒沢乃依
相思相愛だから〜〜〜
酒寄朝日
チッ……



なぜか朝日が
悔しそうな顔をして
乃依の方をじっと睨む


乃依はそれに対して
ニンマリと勝ち誇ったような
笑みを浮かべている


あれだろうか、
男と男しかわからない、なにか
重要な勝負か何かしているのだろうか(違う)


女将さん
あなたちゃん、これもよかったら
食べたって!好きでしょ!
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
えぇーいいんですか!!
あたしここの食べ物なら
ぜ〜〜〜んぶ大好きなんで!
大将
嬉しいことぉ、
言ってくれんじゃねぇか!!



女将さんにそう言って
渡されたのは、鉄火巻きだ


酒寄朝日
お、やっぱあなたも
マグロ好きなんじゃん?
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
マグロ好きだよ、美味しいし
酒寄朝日
いや〜、まじで美味いよ、アレは



うんうん、と
首を激しく縦に振る朝日


しんどくなくて、辛くなくて
特に抱え込まないといけないことも
繕わないといけないこともなくって


息がしにくくなくて、むしろしやすくて
居心地が良くて安心できる雰囲気で


ほっと一息つけるような、
特に問題は何もないような


例えそれが一瞬のものだとしても、
私はその一瞬が嬉しいし大好きだし、
ぶっちゃけその為に生きている


星瀬(なまえ)
星瀬あなた
…ねぇ、乃依、朝日
酒寄朝日
ん?
駒沢乃依
どしたのあなた
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
朝日と乃依ってさ、
あたしと一緒にいて、楽しい?
酒寄朝日
…楽しいかどうか?
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
うん、朝日は特に、だけど…
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
朝日最近結構な頻度で
あたしと遊びに行ったり、
ツクヨミでゲームしたりしてくれるでしょ
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
もしそれが…あたしの
一方的な楽しいなんだったら…



いやでも時々脳裏によぎる


一緒にいる相手が実は今、
全然楽しくなくて帰りたかったら?


あたしのことが嫌いで、
一緒にいたくないっていうのが本音だけど、
言い出しづらくて我慢して遊んでる…とか


あたしが楽しいのはどう考えても
紛れもない事実ではあるんだ


だけど、だったら相手も楽しい…とは
自信を持って言うことができない


駒沢乃依
…はぁぁ
酒寄朝日
だる、マジで何?急に



顔を引き攣らせ、
お互いに顔を見合わせる乃依と朝日


何かまずいことを言っただろうか、
冷や汗をかきながら謝る


星瀬(なまえ)
星瀬あなた
ご、ごめ…
酒寄朝日
だーかーら、バカなの?あなた
星瀬(なまえ)
星瀬あなた
…バ…カ…?








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