第2話

彼氏と団扇 main 大橋和也
210
2021/01/27 13:54










『 あーやっぱ最高 … 道枝くんかっこよすぎ ! 』









なにわ男子のライブが終わって

現在 、自宅で余韻に浸り中 。









「 ただいまー !!! 」

『 あ 、おかえりかずくん ! 』

「 なあ 、ちょっと話しあんねんけど 」

『 え 、なに ?? 』

「 その … 団扇 、! 」

『 ん ? 団扇 ?? 』









いつも明るいかずくんが

急に表情曇らせて、何かと思えば団扇?

道枝くんの団扇になんかあるん?

あ、もしかしてかずくんも道枝担とか!?()









『 えと … 団扇は道枝くんのだけど 』

みっちーばっかやん

『 あ 、そんなんいいから 、
  はよ手洗ってきて ? 汚いままやで ? 』









わたしがそう言うと急いで洗面所に

走っていって30秒で戻ってくるかずくん 。

ほんまにどうしたん 。心配なんやけど 。









「 はい、手洗ってきた !! ぎゅーしていい ? 」

『 え ? あ 、うん ?? 』

「 さっきの話の続きな ?
  なんでみっちーの団扇しかないん 」

『 なんでって … 自担やから 』

「 あなたの彼氏は俺やん ?
  俺よりみっちーのことが好きなん ? 」









そんなことをかずくんが心配してたとか

可愛すぎてかずくんを抱きしめる力を強めた









『 実は … 恥ずかしくて … 』

「 え 、? 」

『 だって 、本物のかずくんも
 団扇の中で笑ってるかずくんもいたら 、
 かっこいいかずくんに囲まれちゃうから 、
 ドキドキしてなんもできなくなる … 』









そう言い終わった瞬間 、

かずくんは私をソファに押し倒した 。









「 そんなん言われたら 、
  俺 、あなたのことが欲しくなるやん 」









そう言って私を見つめるかずくんの目は

さっきまでとは全然違う 、

まるで 、獲物を捕まえた狼のよう __









next 「 溺愛彼氏 main 道枝駿佑 」









プリ小説オーディオドラマ