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2021/07/09

第5話

# 4
風磨



あなたが走り去るのを見届けてから

教室に足を踏み入れる。




中にいるのはただ1人。

勝利



あなたの苦しそうな顔の原因も

たぶん…

いや、絶対コイツだろう。←






ま、良い奴そうだし、

悪いこと言ったわけじゃなさそーだけど。



風磨
…帰んねーの
勝利
…それ、
瀬戸さんにも言われた笑
風磨
勝利
似てるね、笑
風磨
……帰る?一緒に。
風磨
……あなた先に帰ったし。
勝利
べつに…いいけど、
風磨
んじゃ、帰ろ。






勝利を連れて学校を後にする。



夕暮れ時のオレンジ色の空が

俺らを照らしていた。





風磨
…あいつのこと、好きなの?
勝利
…聞いてたの、?
風磨
厳密に言うと、
聞こえてしまった、。
勝利


好き、ってゆーか…
勝利
…んー、なんだろ
好き、の 前段階。
風磨
…あー……
勝利
…まだ会って
ちょっとしか経ってないし…
風磨
……ふーん……





勝利
…笑ってほしーな、って思う。
風磨



笑って欲しい。




そんなこと誰よりも俺が1番思っている。

けど、

あいつを笑顔に出来るのは、

1人しかいない。





風磨
あいつ、さ、
好きな人いるって言ったろ?
勝利
……うん、
風磨
…彼氏がいたんだよ、
風磨
       あなたには。
勝利
…   過去形、?






勝利の疑問を無視して

俺は話し出す。

風磨
… 俺とあなたは幼なじみ。
それは、知ってるだろ?
勝利
…うん、
風磨
でもさ、もう1人いたんだよ、
俺らの幼なじみ。
風磨
俺らよりも、1つ年上で、
面倒見が良くて、。
ガキの頃から毎日3人で遊んでた。
風磨
…アイツは、あなたのこと
1番、よく分かってた。
勝利
それが…、
風磨
そ、あなたの彼氏。
風磨
中1になったばっかの頃に
あなた、告られたらしくてさ、

ま、どこから見ても
アイツら両思いだったし。
勝利
風磨
中学生の恋愛なんて
遊びだとか言う奴いるけどさ、

アイツらは、違ったと思う。
風磨
…あなた、
ずーっと笑ってた。

今じゃ 想像つかないかもだけど。
勝利
なんで、……
風磨
…事故。
風磨
……交通事故だった。

アイツらが付き合って、
たった数日後。

あなたの隣で笑ってた奴は、
……もう、…起きてこなかった。
勝利
……ッ、

風磨くん、だいじょーぶ?


あなたのことばかり気にかけてる

俺のことを心配したのか、


そんな言葉をかけられる。




風磨
……俺だって辛いよ、

んでも、
あなたが1番、苦しんでっから。

俺が、守らなきゃって。
勝利
…瀬戸さんの、…
……好きな人って────
風磨
……忘れることなんて
できねーんだよな、。

好きなんだよ、今も。
勝利
……         







オレンジ色だった空が

もう、淡い紫色。





黙り込んだ勝利に

おれ、こっちだから。


と だけ言って、足早に彼の元から去る。









向かいのあなたの家を

少し見つめてから

俺は家の中へ入った。