でも私の大切な人である2人をバカにしたような言い方をする女の子達に正直私もムカついた。
彼女達に目をつけられたら怖いし、何されるか分からない。
何も語らなかったけど、不器用ながらに私のことを守ってくれている凛くん。本当に優しいよね。
凛くん、ましてや冴くんは確かに顔は凄くカッコいいけどさ…良いところはもっと他にたくさんあるのに!
私はそれを彼女達に伝えたい。
彼らの頑張りや努力を認めて欲しい。
上辺だけじゃなくて、もっと内面を……
そして立ち上がろうとしたその時_______
そして私は凪くんに捕まり、混乱している間に何も言わないでその場を離れてしまった。
なぜか無言で手を引いて歩いていくだけで、どうしてこんなことをするのか理解ができていない私。
そして、ようやく止まってくれた。
腕を掴んでいた手が降りてきて、何故か恋人繋ぎしてきた凪くん。
そう言って、さっきよりも強く握り締められた。
アドレスを知らないから連絡手段もないし、凪くんが手を離してくれる気配がないし、どうやって凛くんに伝えよう…。
そう悩んでいた私には、凪くんがボソッと呟いていたことを知らなかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!