マサイside
(3月末・inマサイハウス)
リビングでメイン動画の編集中、隣でセカンダリを編集してたあなたが声をかけて来た。
今日も可愛い(←)
これといって、大きな仕事とかイベント事も無かった
……よな?
なるほど。
あなたはイラストの仕事の一環で、参考画像を得るために色んな景色の写真を撮ることがある。
2,3年前に「教えて欲しい」と頼まれた以来、
お互い暇を見つけては色んな所へ撮りに行き、今では共通の趣味みたいになった。
以外にもあなたは、すごいゴツイバイクに乗ってる。
だが、それを乗りこなせるもんだから、めちゃくちゃかっこいい。
ー ー ー ー ー
(約束の日)
ブロロロロ………
窓の外から、バイク特有のエンジン音が聞こえる。
こんなにも重たいエンジン音が鳴るバイクが聞こえるってことは……。
ピンポン(LINEの音)
案の定、あなただった。
簡単に返事を返して、荷物を持って玄関に行く。
絶対にいるものを確認して家を出る。
エレベーターを降りエントランスを出ると、バイクにもたれながらスマホをいじるあなたが見えた。
俺に気づいたあなたが顔をあげる。
笑った可愛い顔とは反対に、バイク専用の黒のライダースジャケットにジーンズとかっこいい服装だ。
言われた通りに、荷台の中に荷物を入れる。
ヘルメットをかぶり、あなたの後ろに乗る。
あなたもグローブをはめてヘルメットをかぶり、バイクにまたがった。
ヘルメットに内蔵されているマイクから、あなたの声が聞こえた。
エンジンをかけ重い音がなったあと、俺とあなたを乗せたバイクは、風を切りながら公園へと目指し始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。