前の話
一覧へ
次の話

第11話

〇お花見(準備編)
293
2021/01/12 16:25
マサイside
(3月末・inマサイハウス)
あなた

ねぇ〜、マサイ

マサイ
ん?どした?
リビングでメイン動画の編集中、隣でセカンダリを編集してたあなたが声をかけて来た。
今日も可愛い(←)
あなた

今週か来週のどっかで、暇な日ってある?

マサイ
暇な日……
これといって、大きな仕事とかイベント事も無かった
……よな?
マサイ
あるけど何で?
あなた

もう少しで、今年の桜も終わりでしょ?
散り終わる前に、写真撮りに行きたいな〜って

なるほど。
あなたはイラストの仕事の一環で、参考画像を得るために色んな景色の写真を撮ることがある。
2,3年前に「教えて欲しい」と頼まれた以来、
お互い暇を見つけては色んな所へ撮りに行き、今では共通の趣味みたいになった。
マサイ
うん。いいんじゃない?
あなた

ホント?
なら私バイク出すからさ、少し遠い場所に行こ!

以外にもあなたは、すごいゴツイバイクに乗ってる。
だが、それを乗りこなせるもんだから、めちゃくちゃかっこいい。
あなた

ねぇ、良いでしょ?
付き合い始めてから、一緒に乗ったことないんだからさ〜

マサイ
まぁ、別に良いよ
あなた

やった!
あ、ついでに外でご飯食べよ!

マサイ
………お前、狙いはそれか?
あなた

あ、バレた?

ー ー ー ー ー
(約束の日)
ブロロロロ………
窓の外から、バイク特有のエンジン音が聞こえる。

こんなにも重たいエンジン音が鳴るバイクが聞こえるってことは……。
ピンポン(LINEの音)
あなた

着いたよ!(LINE)

案の定、あなただった。
マサイ
今行く(LINE)
簡単に返事を返して、荷物を持って玄関に行く。
マサイ
財布持った……スマホ持った………。
カメラは………よし
絶対にいるものを確認して家を出る。
エレベーターを降りエントランスを出ると、バイクにもたれながらスマホをいじるあなたが見えた。
マサイ
ん、お待たせ 
あなた

マサイ!おはよ!

俺に気づいたあなたが顔をあげる。
笑った可愛い顔とは反対に、バイク専用の黒のライダースジャケットにジーンズとかっこいい服装だ。
あなた

んじゃあ、荷物は荷台に入れちゃって。
あと、これヘルメットね

マサイ
おう。ありがと
言われた通りに、荷台の中に荷物を入れる。
マサイ
しっかし、相変わらずゴツイバイクだな
あなた

かっこいいでしょ?

マサイ
まぁな……。
なんだっけ?ハーレーダビッドソン?
あなた

そ。
けど、これ中古だからさ、
来年辺りに、ニューモデル買いたいな〜って

マサイ
おー、いいじゃん
あなた

ふふっ。
恋人特権で、1番最初に後ろ乗せてあげるね

マサイ
ははっ。
あんがと
ヘルメットをかぶり、あなたの後ろに乗る。
あなたもグローブをはめてヘルメットをかぶり、バイクにまたがった。
あなた

じゃあ、出発するから。
ちゃんと捕まっててよ〜

マサイ
うーい
ヘルメットに内蔵されているマイクから、あなたの声が聞こえた。
エンジンをかけ重い音がなったあと、俺とあなたを乗せたバイクは、風を切りながら公園へと目指し始めた。

プリ小説オーディオドラマ