第9話

8
1,033
2021/01/15 08:17
ついさっきの授業は調理実習だった





そして現在私の目の前には
炭と化したクッキーになるはずだったもの





ちなみに少女漫画とかそういう類でよく見る

「あんた、〇〇くんはみんなのものなのに
ちょっと優しくされたからって
調子乗るんじゃないわよ!」




的な展開で調理実習中意地悪されたわけでもない




むしろアイドル連中とだる絡みしても




まぁ、佐藤ちゃんだからなぁ…
で終わる




私だからなんなんだ





…話を戻そう




なぜクッキーが綺麗な焼き目の
美しい姿になれなかったのかというと




シンプルに私の壊滅的な料理センスのせい





ケーキ屋の娘だから
お菓子作りや料理が得意なわけでもない





もし得意ならレジじゃなくて
お菓子作りのお手伝いも出来るはずだけど
半永久的にキッチン立ち入り禁止を言い渡されている



だから私が手伝うのはレジとか店番のみなのだ






真っ黒じゃんこれ
えぇ……、どうする…?これ…





なんかごめんね、
君もクッキーになれると思ったよね
まさか進路が炭だと思わないよね




ちゃんと私が食べるから
私の胃の中で成仏しな


来世は立派なクッキーにさせてくれる相手に作ってもらいなよ







…いや怖えええ
炭じゃん
炭食べれる?私は食べようと思わない



こいつむしろ炭としての自覚芽生えちゃってるじゃん
むしろクッキーより貫禄あるくらいじゃん






口に近づけると自然と唇が震える
不味いのわかってて食べたい奴とか
私は生まれて一度も見た事ないわ






でもこれを炭にしたのは私
腹を括ろう




と口を大きく開けると








悠「佐藤、さっき女子クッキー焼いたんだって?」








と聞きなれた声が邪魔をした





ダンスマカプル最高すぎません??

とりあえずいすみんが可愛すぎて萎えました


そして我の推しも安定の破壊力.

アイナナ民さん、生きてますか??

プリ小説オーディオドラマ