ルーヴに噛まれたであろう部分をぐしゃぐしゃと触り、溜息をつくウォルフ。
そう言い、
ウォルフは目の前にドカッと座る。
渋々ウォルフの髪を整えてやるエリク。
嬉しそうに自分の髪を触るウォルフを見て、
良かった、と思い鞄にクシを戻す。
" 図書室 "
彼の口から出てくるとは思えない言葉。
ウォルフとエリクは、驚きを隠せず、
口をポカンと開けていた。
パンを片手に悪気のない顔でウォルフに問う
レオンを不安そうに見つめる。
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図書室に着き、ドアの前でフーっと息を吐き「 僕がしっかりしなきゃ 」と心に誓うエリク。
ウォルフとレオンの2人には、
と、あらかじめ釘を刺しておく。
いつもは笑顔で挨拶をしてくれる図書委員さんも、ウォルフとレオンを見て困った様な顔をしていた。
ペコペコと頭を下げ、
本を探すレオンに着いていく。
ウォルフとエリクは先程と同じようにポカンと口を開け、レオンを見つめる。
_3へ続く_
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!