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第1話

>>1
1,547
2021/02/28 03:40
『わっ…ご、ごめんなさい…!!』


男子「おっ、大丈夫やで〜」


『っ……バッ』




最悪、始業式早々男の人にぶつかった


私は男の人が苦手だ


何するか分からない


見下してきて、余計なことばっか言う


大っ嫌い



女友達「あなたさーん、大丈夫ですか〜?」


『大丈夫だと思いますか〜?見てるなら助けてよ』


女友達「ごめんって笑」



この子は女友達の沙彩さや


ちっさい頃から一緒で、まぁいわゆる幼なじみってやつ


いつも私のことを気にかけてくれて、結構優しい

言わないけど




沙彩「でもそろそろ直したほうがいいんじゃない?その男性恐怖症」


『治せるならとっくに治してる!』


沙彩「だってこれから男の人との関わりとかどんどん増えてくよ?大丈夫?」


『うぅ…でも沙彩助けてくれるじゃん』


沙彩「私にも限界ってもんがありますんで」



??「あの…」


『ヒャイッ!』


沙彩「変な声笑笑」


『む、無理!バッ』


男の人だ!

私は咄嗟に沙彩の後ろに隠れる



??「これ、落としたよ」


沙彩「ほら、拾ってくれたんだって!」


『あ、ありがと…うございま…す…』


??「…」


沙彩「この子、男の人苦手なんだ!」


??「そうなんだ」


??「俺、角名倫太郎、良かったら覚えてて」


『…は、はい…』



この人やばい…怖い…


相手が男性恐怖症だって知ったら普通避けるでしょ


沙彩「…おーい、大丈夫?」


『…大丈夫じゃない』




さっきの人ともう会わないようにしないと…

何考えてるか分からないし、怖いし


また絡まれる…!





角名side


前にいる子がなにか落とした

拾って声をかけると避けられた


初対面なのに嫌われてるってまじか…

って思ってたけど、どうやら男性恐怖症らしい


とりあえず、安心


名前言ったから覚えててくれたら嬉しいな




なんでだろ、この子のことちょっと気になる…

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