沙彩とは違うクラスだったので、途中で別れて今は自分の教室にいる
一緒のクラスが良かったなぁ…
角名「また会ったね」
『わっ!え、あっ、す、角名く…』
角名「名前、覚えててくれたんだ、嬉しい」
なんでいるの?!
てか前の席?!
角名「あっ、まだ聞いてなかったね、名前なんて言うの?」
『………あなた…』
角名「あなたちゃん、よろしくね」
『…ぅん…』
『…』
この雰囲気無理…
早く切り上げないと
『あっ、私…用事、思い出したので…!』
角名「ちょっと逃げないでよ」
『に、逃げてな…!』
角名『俺が、』
角名「俺がその…男性恐怖症ってやつ、治してあげようか?」
『…な、何言って…!無理です…よ』
角名「無理じゃないよ、俺で練習してみるの…どう?」
『えっ…と』
どうって言われても…
この人のこと何も知らないし、何してくるか分からない
角名「じゃあ、今日の放課後」
『…?』
角名「返事聞かせて、待ってるから」
『ほ、放課後?!』
角名「うん、今日中がいいから」
「いい?」
『…あっ、うん…!大丈夫で、す!』
角名「ん、ありがと」
やばい、咄嗟に大丈夫とか言っちゃった…
どうしよ、無理だよ決められない
断っても、断らなくても、良い未来が見えない!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。