ひと息ついて,
もう見たくないとスマホを軽く床に投げる。
私の背中をさすってくれる。
ジミンとジョングクも心配して寄って来る。
うん!
と,
私たちはまたしばらく話をし続けた。
“ピンポーン”
インターホンが突如家に鳴り響く。
ニイナはカメラで外に誰が居るか見た。
一言呟いてこっちを振り返る。
外からニイナを呼ぶテヒョンの声がする。
怪しまれちゃだめだと,
ニイナはすぐに受話ボタンを押した。
やっぱりバレた。
テヒョンは喋るだけで相手の気持ちが読めるのかな,。
居ても立ってもいられなくなって
私は喋った。
ニイナは
〝好きにして!!〟
って口パクで伝えてくれた。
私はドアを開けた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!