休み時間が終わって,
今日最後の授業(6限目)を受ける。
その6限目の準備を始めようとした。
突如教室のドアから私の名前を叫ぶテヒョン。
クラスメイト〝来た♡〟(小声)
私は走って駆け寄って行く。
手を差し出して堂々としてる。
笑いながら教科書を手渡そうとした。
その時。
どこからともなく現れたユさん。
女子に興味が無いテヒョンの冷たい態度に,
一瞬顔を変えた。
だけどすぐまた元のにこにこ顔に戻る。
テヒョンの腕を持ってそう言う。
再び手を差し出してくる。
すぐにユさんは自分の鞄から
教科書を引っ張り出して来た。
笑顔で。
そう言って渡すと,
テヒョンはすぐに教科書を返した。
私の手にある教科書をパッと取り,
すぐに自分の教室に帰った。
横を見ると,ユさんの顔は曇っていた_。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。