地面に思いっきりお尻がついた。やっと着地した。
一見なにも地球と何も変わらない気がするが、明らかに雰囲気が違う。空も暗く、周りも暗い。
闇のような世界。それ以外は何も変わらない。
謎の男は謎のツノと羽を持っていた。ツノは小さく、羽は大きい。
被っていた重いフードを取って言った。
痛いぐらいに鋭い視線。まだここも何処かもわからないのに死ぬことは出来ない。そう思って私は立ち上がり、睨み返した。
ますます言い返さなくなってしまった。すると、男は急に私の腕を掴んだ。
この謎の男について行くのには勇気がいるが、このまま放って置かれても困る。だから、男の腕を掴んだ
男は私の腕を腰に回し変な呪文を唱えた。
そう言って私は人生初の空を飛んだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。