奥浪side
人は嫌なことがあったら、決まって同じ場所に行く事が多い
公園だったり海だったり…自分だけの特別な場所に行く、なんて人もいる
俺の場合、そういう場所が呪霊がいるこの空き地だったってだけ
" 呪霊 "
こんな得体の知れない奴らに翻弄される人間の無力さを
今まで 嫌 という程実感してきた
ここに来るのはもう何回目だろうか…
今回のように仲間を傷付けてしまったことも何度かあっ
た……
なにかあった度にこの空き地に来ている
その後もどんどん無心で呪霊を祓っていくあなた…
今回は別に誰かに頼まれて呪霊を祓っている訳では無い
自分の意思で
自ら高専を抜け出し
低級の呪霊を祓った
俺が何かあった時にここに来るのには2つ理由がある
1つは呪霊がひっきりなしに湧くから…周囲の安全を考えて……
もう1つはこの場所が元々、俺が中2だった頃に家出して
辿り着いた公園だからだ…
つまり、俺が子供を助けられなかった場所だ
ここに来て、俺がへこたれていていい奴ではない事を自
分に言い聞かせる…
その先の言葉はグッと飲み込んだ
言っても虚しくなるだけだし……
明日は確か、狗巻先輩との任務があったはずだ…
今度は…
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今回はここまでっっ!!次回はあなた君の言う通り、狗巻先輩との任務です✨お楽しみにっっ!!
フォロー・コメント・お気に入りよろしくお願いします_|\○_オネガイシャァァァァァス!!
それでは ( ´ ▽ ` )ノマタネ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!