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第15話

神聖な木の実 ~後編~
木の実はなかなか見つからない。


一般的なキイチゴや、山ブドウなら見つかった。


でも、探しているのは黄緑色の丸い実。
ヒメル
ヒメル
あぁぁぁ
つーかーれーたー
ヒメル
ヒメル
ちょっと休みたい~
[そうだね、少し休もうか。]


僕は木陰に座った。


続けてヒメルも座る。
ヒメル
ヒメル
ふぅ
シュバルツ・ルーエ
シュバルツ・ルーエ
………………………………
ヒメル
ヒメル
……ねぇ、本当にあるのかな。
ヒメル
ヒメル
森の隅から隅まで探しても無いよ?
ヒメル
ヒメル
本の内容はでたらめだったのかな……
ヒメル
ヒメル
なんて、そんなことないか、、、
[頑張ろう。きっと見つかる。]
ヒメル
ヒメル
そうだよね、うん!頑張ろ!
ヒメルはニコッと笑うと立ち上がった。
ヒメル
ヒメル
じゃ、探そう!
ヒメル
ヒメル
と、言ってもやっぱ疲れた……
ヒメルはその場にへたり込む。
ヒメル
ヒメル
水飲みたいなぁ
[確かに、水飲みたいな。]
[泉でもあればいいのに……]
ヒメル
ヒメル
そうだね……
ヒメル
ヒメル
あ!さっき、泉あったよね!
ヒメル
ヒメル
私、見た気がする!
[そうだっけ、僕は見なかった。]
ヒメル
ヒメル
あったよ!行こうよ!
いきなり元気になって走り出す。



しばらくすると
ヒメル
ヒメル
あ、あったよ!大きな泉!
僕たちは水を飲んだ。
ヒメル
ヒメル
よし、元気になったぞぉ!
ヒメル
ヒメル
って、あれ?
[どうしたの?]
ヒメル
ヒメル
いや、水の中……
ヒメル
ヒメル
ほら、何か光ってる……
確かに水の中に何かがあった。
ヒメル
ヒメル
何だろう……あれ……
ヒメルは泉の中を覗き込んだ。
ヒメル
ヒメル
あ、これって……
ヒメルが水の中から取り出したもの……


それは……
ヒメル
ヒメル
本で見たのと全く一緒……
木の実だ。
ヒメル
ヒメル
本当にあったんだ……
探していた木の実は水中花の実だった。
ヒメル
ヒメル
まさか水中花だったなんて……
僕はその実をかじってみた。


甘酸っぱい、そしてみずみずしい。


見た目はマスカット。


大きさは桃ぐらいか……


味はどんな果物にも似ていない


独特の味。


でも、不味くはない。
ヒメル
ヒメル
どう?どう?
ヒメル
ヒメル
美味しい?
[そこ?……まぁ、美味しいけど。]
ヒメル
ヒメル
おぉ!そうですかぁ!
ヒメル
ヒメル
私も食べたーい!
そう言ったのでヒメルにその実を渡す。
ヒメル
ヒメル
…………うん!美味しいね!
ヒメル
ヒメル
……じゃなくて!話せるか話せないか!
シュバルツ・ルーエ
シュバルツ・ルーエ
…………………………………………
ヒメル
ヒメル
…………どうかな……
シュバルツ・ルーエ
シュバルツ・ルーエ
…………………………
声を出すことは


出来なかった。
ヒメル
ヒメル
やっぱり駄目か……
[もう諦めよう。大丈夫だよ。]
ヒメル
ヒメル
諦めたくないなぁ……
[もう無理だよ!……この病気は、治らないんだ。]
ヒメル
ヒメル
そんな……
[諦めよう?]
ヒメル
ヒメル
……………………わかった
[うん。ありがとう。ヒメル。]
ヒメル
ヒメル
…………うん
そして僕らは、この計画を諦めることにした。


[帰ろうか。]
ヒメル
ヒメル
…………………………
──────────────────────── Fortsetzung folgt