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第8話

大樹side
120
2018/10/01 13:19
帰り道
見覚えのあるやつが座り込んでいた…
あれは、あなた?
大樹
大樹
なにしてんだあいつ…(ボソッ)
大樹
大樹
あなた?
声を掛けてみた…
すると確かにあなただった。
目が赤い。
鼻をすすってる。
泣いていたのか?
何があったんだ……








理由を聞いてみると
我慢して泣かずに頑張ったけど、その糸が急にほつれてしまったらしい…



ああ、お前は頑張りすぎた…
いつも見てる
傷ついているだろう時もヘラヘラ笑って大丈夫なんて言っちゃって…
きっと今回も大丈夫だから、とか言ったんだろう…
なんで無理するかな。
しかも頑張ってる理由の相手が
あいつって言うことが嫌だ
なぁ、
なんで俺じゃないんだ……?
俺じゃダメなのか?
あなた…
いつか…いつか好きだと言える日が来るのかな?
いや、言うんだいつか


















大好きだ
大樹
大樹
いい加減気づけ!
部屋の中で聞こえるはずのない願いをさけぶ

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