第32話

エピローグ
304
2022/02/25 06:51
数年後




井上 紗羅
ありがとうございました!
私は、製菓学校を卒業し、一流パティシエールになるため、フランスに留学した。

そして今日から自分のお店がオープンした。

オープン初日だけど、たくさんのお客さんが来て、たくさんのケーキが売れた。
井上 紗羅
そろそろ閉めるか…
辺りを見るとだいぶ暗くなってきている。
井上 紗羅
厨房の片付けしなくちゃなー
そう思ったときだった。

誰かお客さんが来た。
井上 紗羅
いらっしゃいま…






  
       
















佐東 凛斗
こんにちは。
井上 紗羅
佐東…くん!
そこには、あの高校生のときと変わらない佐東くんの姿が。

佐東 凛斗
沙羅が自分のお店持ったって聞いたから…来ちゃった!
井上 紗羅
ありがとう…!




佐東 凛斗
うん!めっちゃめっちゃおいしい!
井上 紗羅
良かった…!
井上 紗羅
佐東くんは、何してるの?
佐東 凛斗
僕は医師を目指してまだまだ勉強中!
井上 紗羅
そうなんだ!







佐東 凛斗
ねぇ、沙羅。
井上 紗羅
どうしたの…?















佐東 凛斗
僕と、結婚してください。
井上 紗羅
えっ…
佐東くんと…!?


一瞬戸惑った。だけど、私の心はすぐに決まった。




井上 紗羅
もちろん…!
佐東 凛斗
…!




その後、私たちは結婚した。



















佐東 凛斗
沙羅ー!
井上 紗羅
今行く~!
いじめられていて、佐東くんに助けられて、そして佐東くんを助けることになって、開業して、佐東くんと結婚することになるなんて誰も思ってもいなかった。

もちろん、私も。

この先も、何があるかわからない。

でも、きっとたくさんの物事に出会えると思う。

だから、私はこれからもたくさんのことをやって、たくさん学ぼうと思う。






だって、夜空の向こうには知らないセカイが待っているのだから。












            fin

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