第9話

天奈の気持ち
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2018/02/15 14:12
私は天奈
私はあなたの事が好きだ
親友として大好きだけど、
そうじゃなくて恋愛感情として好きなのだ!




私とあなたは家も近く小さい頃からいつも一緒に遊んでいた。親同士も仲が良かったので行事は絶対に一緒にいた。

あなたは昔から、可愛くて小動物みたいに小さくて誰しもが守ってあげたくなるような子だった。それに加えて、人懐っこくいつも笑顔で誰からも愛されるのが当たり前の子だった。

それに比べて私は、男子よりも背が高くて、なんでもズバズバ言ってしまう性格でで周りからはキツそうなイメージを持たれても当然だった。それでもあなたは、いつも笑顔で私の名前を呼んでくれて、ずっと一緒に居てくれた。この時点ではただの大好きな親友だった。

ここからは昔話といこうかな?

私が恋愛感情で好きと気づいたのは、小五の時だった。
その日は移動教室で、教室に帰ってきたらある女の子が筆箱がなくなったと騒ぎ出した。
そして、私が疑われた。
クラスのみんなが
男子
お前だろ!
○○に返してやれよ!
女子
今なら許してもられるよ!
男子
お前ならやるだろうしな!
女子
ねえ!早く!
と言われていた
でも私はただ佇んでいただけだった。
そんな時……
あなた

天奈ちゃんがそんな事する訳ないじゃん!
証拠もないのにそんな事言わないで!

あなたは聞いたこともないぐらいの大声で叫んでいた
その声でクラス中が一瞬で静まり返った
女子
で、でも…他に誰がいるのよ…!
男子
そうだよー
あなた

誰もとってないなら…
探そ!みんなで探せばいいんだよ!

クラスメイト
え?
あなた

人を疑う時間があるなら探そ
ね?

男子
……おう、そうだな
女子
○○ちゃんって教室に置きっぱなしだったの?
女子
○○)うん、体育だったから
あなた

なら、教室にあるね!
ほら!みんなで手分けして探そう!

それから手分けして教室のを探した。
あなた

あ!あった!

クラスメイト
本当に?
あなた

うん!

あなた

これでしょ?

女子
あ、うん!ありがとう!
女子
どこにあったの?
あなた

え?ああ、小物入れの棚にあったよ

男子
なんだよ~
あんな所に置くなよー
女子
ごめんごめんw
あなた

ねーみんな

クラスメイト
ん?
あなた

謝ることない?

女子
え…?
男子
なにを…だよ…?
あなた

天奈ちゃん、なんにもしてないのに
疑われてみんな攻めてたよね?

シーン…
女子
ごめん…天奈ちゃん
男子
悪かったよ…
あなたが言った一言で全員が謝ってくれた
天奈
天奈
あなた…ありがとう(><)
あなた

え?お礼言われるようなことしたっけ?ニカ

天奈
天奈
あ…あなた~
あなた

私は何があっても天奈ちゃんの味方だからねー!

天奈
天奈
うん!私も!
…………………………………

それからかな?
普段、大声を出さないあなたが
私のためにクラスメイトを怒ってくれた事や味方だって言ってくれた事が嬉しくて、同時に胸がキュンとして…その時はなんだろうと思ったけど。
今なら分かるそれが恋だって…


あなたはいつでも私と一緒だから絶対に離れることは無いと思ってた。
でも、高校に入ってあの狼王子があなたに一目惚れしてずっと一緒にいるようになった。あなたも嫌がっているように見えるけど、内心少し嬉しいのが分かる。

この気持ちはどうしようもないな…。
伝えてしまったらきっと今までの親友ではなくなってしまう。
ただ、そばに居たい…
でも、出来ることなら私があなたをずっと笑顔にしてあげていたい……




……………………………………
あなた

たーかなちゃん!

天奈
天奈
ん?あなたおはよう☀
あなた

おはよう☀

天奈
天奈
今日は珍しく早いね
あなた

そうなんだよね~…
珍しく?え?珍しく?

天奈
天奈
珍しいでしょー
いっつも私が起こしに行ってるんだから
あなた

えー

天奈
天奈
www
あなた

(*`3´)ノ
あはは!www

好き…あなた

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