私は天奈
私はあなたの事が好きだ
親友として大好きだけど、
そうじゃなくて恋愛感情として好きなのだ!
私とあなたは家も近く小さい頃からいつも一緒に遊んでいた。親同士も仲が良かったので行事は絶対に一緒にいた。
あなたは昔から、可愛くて小動物みたいに小さくて誰しもが守ってあげたくなるような子だった。それに加えて、人懐っこくいつも笑顔で誰からも愛されるのが当たり前の子だった。
それに比べて私は、男子よりも背が高くて、なんでもズバズバ言ってしまう性格でで周りからはキツそうなイメージを持たれても当然だった。それでもあなたは、いつも笑顔で私の名前を呼んでくれて、ずっと一緒に居てくれた。この時点ではただの大好きな親友だった。
ここからは昔話といこうかな?
私が恋愛感情で好きと気づいたのは、小五の時だった。
その日は移動教室で、教室に帰ってきたらある女の子が筆箱がなくなったと騒ぎ出した。
そして、私が疑われた。
クラスのみんなが
と言われていた
でも私はただ佇んでいただけだった。
そんな時……
あなたは聞いたこともないぐらいの大声で叫んでいた
その声でクラス中が一瞬で静まり返った
それから手分けして教室のを探した。
シーン…
あなたが言った一言で全員が謝ってくれた
…………………………………
それからかな?
普段、大声を出さないあなたが
私のためにクラスメイトを怒ってくれた事や味方だって言ってくれた事が嬉しくて、同時に胸がキュンとして…その時はなんだろうと思ったけど。
今なら分かるそれが恋だって…
あなたはいつでも私と一緒だから絶対に離れることは無いと思ってた。
でも、高校に入ってあの狼王子があなたに一目惚れしてずっと一緒にいるようになった。あなたも嫌がっているように見えるけど、内心少し嬉しいのが分かる。
この気持ちはどうしようもないな…。
伝えてしまったらきっと今までの親友ではなくなってしまう。
ただ、そばに居たい…
でも、出来ることなら私があなたをずっと笑顔にしてあげていたい……
……………………………………
好き…あなた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!