" ゴミ箱の中覗いたら、
『狂化薬』の空瓶が大量に捨てられてたんよね。"
ななもり。が驚くのも無理はない。
『狂化薬』とは、
その薬を飲んだ者の精神を狂わして
強制的に"ダークヒート状態"にし、
大量摂取をするとタヒに至る危険な代物だ。
しかも『狂化薬』は
かなりレアで1本10万円と、
とても高価な物だから入手するのが難しい。
ー 作戦共有中… ー
その掛け声を合図に、
ななもり。とさとみは各々自分の武器を構える。
「でも…」、楓はニヤリと笑みを浮かべ言う。
その楓の煽る言葉が
あなたの怒りの引き金にへとなり、
あなたは"ルネット"を発動しながら
『レイドテクチャー』を唱える。
バンッ‼︎バンッ‼︎バンッ‼︎
(あなたの『レイドテクチャー』を相殺する。)
桜色をした沢山の無数の光の矢が、
あなたに一斉に襲い掛かる。
あなたは、そう思いナイフを構えるが…
シュゥゥ…
(矢が突如消える。)
普段のあなたなら、
すぐに全体攻撃をしていただろう。
だが今のあなたは
楓の煽りの言葉による"怒り"と、
攻撃を諸に受けた事による"焦り"が
心の中を支配しかなり冷静さに欠けている為、
どう対応すれば良いのかが分からなくなっていた。
_そう考えている内に
あなたの足や腕に集中し光の矢が刺さり、
刺さると共に動きを封じる陣が張られる。
グサッ、キィンッ‼︎
さとみの掛け声を合図に
ななもり。はあなたの元へと瞬時に移動し、
自分の手をあなたの腹に当てる。
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ななもり。は不安で、
あなたの腹を抑えてる手がわなわなと震える。
ななもり。は、そう不安の考えを完全に断ち切る。
そのせいか、
さっきまでの手の震えがピタリと止んだ。
ななもり。は、
手当たり次第にあなたの腹の"ツボ"を
上から指で思いっきり押さえる。
そして、あなたが一番痛がった"ツボ"は…
グッ…!
(あなたのヘソのちょっと上を指で押さえる。)
ななもり。はあなたの反応を確認し、
''ツボ"の部分を親指で押さえながら、
手のひらで腹全体を思いっきり押さえ『レイド』を唱える。
唱えた瞬間
紫色の光がななもり。の手のひらから滲み出す。
恐らくこの紫色の光が『狂化薬』の成分なのだろう。
バタッ、ガシッ…
(眠ってその場に倒れそうになったあなたを、
ななもり。が空いてる右手で支える。)
あなたの腹に押さえていた手を離し、
ななもり。はゆっくり頭を打たないよう
あなたを地面に寝かす。
ポク、ポク、チ───(´-ω-`)───ン
⿻*.·To be continued…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。