第75話

75話
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2022/11/29 12:39
(なまえ)
あなた
ごちそうさまでした

いつもよりも急いで食べ終わると、手を合わせて挨拶をした。


時計を見ると、あと10数分で短い針が6の数字へと重なるだろうという時間だった。
(なまえ)
あなた
……もうすぐ
赤羽 業
あなたのことは俺が守るから、安心しててね
(なまえ)
あなた
はいはい
(なまえ)
あなた
ありがとうございます


安心なんてしていられない。

今の私は、もう守られる存在じゃないんだから。
……カルマだってそれは同じ。



ずっと守られてるだけじゃダメだから。

今は、私が守る側だから。



食べ終わった食器の乗ったお盆を置きに行き、先輩方に声を掛ける。
(なまえ)
あなた
食べ終わりましたら各自部屋に向かってくださいね
(なまえ)
あなた
何度も言いますが、そのあとは朝まで部屋から出ないようにとのことなので



夕食を食べ終わった先輩達を部屋に戻るよう誘導する。

その中で、白布先輩が、1人こっちを心配そうな目で見つめていた。
白布 賢二郎
……お前は?
(なまえ)
あなた
私ですか?
(なまえ)
あなた
私はまだ仕事があるので、終わり次第ですね

他の部員に聞こえても普通の会話に聞こえるように、違和感のないよう返答をする。


それに対して、白布先輩は「そうか」と一言呟いて黙ってしまった。
(なまえ)
あなた
……?
白布 賢二郎
……死ぬなよ


先輩から発せられた予想外の回答に、思わず目を見開いた。
(なまえ)
あなた
…大丈夫ですよ、明日起きたら全部終わってますから


……そう。

明日の朝には、何も無かったように合宿が再開される。


心配なんてしなくていい。



その後白布先輩と川西先輩が合流し、2人で部屋に戻って行った。
五色 工
あなた!めっちゃ美味しかった!
(なまえ)
あなた
ほんと?
(なまえ)
あなた
そう言ってくれると嬉しい
五色 工
明日の朝も期待していい?


明日の朝……。
(なまえ)
あなた
まあ、別にいいけど












うちの学校の部員達を部屋に送り出すと、食堂に残っているのは数人になった。

見回していると、ひとりと目が合う。
(なまえ)
あなた
部屋、戻らないんですか?
清水 潔子
うん、お皿洗ったりとかしようと思って



なるほど。


でも時間も時間で危ないからな。
変に狙われても困るし、皿洗いはこっちでやっておこう。
(なまえ)
あなた
代わりにやっておきますよ
(なまえ)
あなた
皆さんお疲れでしょうし!
清水 潔子
でも……
(なまえ)
あなた
お昼やってもらいましたから!
(なまえ)
あなた
夜は私たちでやりますよ
(なまえ)
あなた
ね!カルマ??
赤羽 業
えっ

急に名前を呼ばれて驚いた様子だったが、話し相手をみてなんとなく察してくれると信じてる。


こういうとき、カルマはなんとかしてくれる、はず!!


カルマは清水先輩とこちらから僅かに見える食器を交互に見つめて呟いた。
赤羽 業
……そういうことね
赤羽 業
そうですよ!せっかくなんで僕らでやっておきます!

カルマはたまーに現れる爽やかスマイルを見せて、私のフォローをしてくれた。


カルマないっす!!
清水 潔子
ほんとにいいの?結構な量だけど……
(なまえ)
あなた
1年生組でやっておくので!
(なまえ)
あなた
先輩は先に休んでてください!
清水 潔子
そう?ならお先に失礼するね


そう言うと、先輩は他のマネさんたちに声を掛けに行った。



(なまえ)
あなた
カルマありがと
赤羽 業
どーいたしまして



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