いつもよりも急いで食べ終わると、手を合わせて挨拶をした。
時計を見ると、あと10数分で短い針が6の数字へと重なるだろうという時間だった。
安心なんてしていられない。
今の私は、もう守られる存在じゃないんだから。
……カルマだってそれは同じ。
ずっと守られてるだけじゃダメだから。
今は、私が守る側だから。
食べ終わった食器の乗ったお盆を置きに行き、先輩方に声を掛ける。
夕食を食べ終わった先輩達を部屋に戻るよう誘導する。
その中で、白布先輩が、1人こっちを心配そうな目で見つめていた。
他の部員に聞こえても普通の会話に聞こえるように、違和感のないよう返答をする。
それに対して、白布先輩は「そうか」と一言呟いて黙ってしまった。
先輩から発せられた予想外の回答に、思わず目を見開いた。
……そう。
明日の朝には、何も無かったように合宿が再開される。
心配なんてしなくていい。
その後白布先輩と川西先輩が合流し、2人で部屋に戻って行った。
明日の朝……。
うちの学校の部員達を部屋に送り出すと、食堂に残っているのは数人になった。
見回していると、ひとりと目が合う。
なるほど。
でも時間も時間で危ないからな。
変に狙われても困るし、皿洗いはこっちでやっておこう。
急に名前を呼ばれて驚いた様子だったが、話し相手をみてなんとなく察してくれると信じてる。
こういうとき、カルマはなんとかしてくれる、はず!!
カルマは清水先輩とこちらから僅かに見える食器を交互に見つめて呟いた。
カルマはたまーに現れる爽やかスマイルを見せて、私のフォローをしてくれた。
カルマないっす!!
そう言うと、先輩は他のマネさんたちに声を掛けに行った。
宣伝!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。