第3話

1話
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2021/07/22 13:58
宮舘side
朝7時30分
ガチャ、と楽屋のドアを開けると、『Ωオメガ』特有の甘い匂い
そして目に入ったのは
うずくまってる佐久間だった
佐久間大介
佐久間大介
ハァ
宮舘涼太
宮舘涼太
佐久間・・・
宮舘涼太
宮舘涼太
佐久間!?
急なことで理解に時間がかかったが、
どうやら、『Ωオメガ』特有の発情ヒートらしい
宮舘涼太
宮舘涼太
佐久間、薬は?
佐久間大介
佐久間大介
ごめ、家に置いてきたっ、ハァ
やば、頭くらくらする
発情ヒート中の『Ωオメガ』はαアルファβベータを無自覚に誘惑する
耐えろ、俺・・・
辺りを見回すと
阿部のカバンが見えた
阿部、来てたんだ
佐久間大介
佐久間大介
ハァ、舘さん、あっつ・・・
宮舘涼太
宮舘涼太
ちょっと、待ってて?
急いで、阿部のLINEを開いた
※時間は気にしないでください💦
宮舘涼太
宮舘涼太
佐久間、薬貰ってくるから、阿部が来るまで待ってて?
宮舘涼太
宮舘涼太
間違っても、阿部に手を出しちゃダメだから、ね?
佐久間大介
佐久間大介
う、んハァ
会議室6・・・ここから近かったはずだから、すぐに戻るだろ、
俺は、1番近い治療室へ、走った


治療室にいた人に薬を貰い、急いで、楽屋へ戻る
阿部亮平
阿部亮平
あ、舘さん!ちょ、助けて!
そこには、佐久間に押し倒されそうな阿部が・・・
宮舘涼太
宮舘涼太
佐久間、ダメって言ったじゃん
佐久間の服を持って、後ろへとひっぱる
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部が困ってるから
佐久間大介
佐久間大介
うぅん、ごめ、
宮舘涼太
宮舘涼太
はい、薬入れて、水飲んで?
佐久間大介
佐久間大介
・・・ゴクゴク
宮舘涼太
宮舘涼太
どぉ?
佐久間大介
佐久間大介
・・・
佐久間大介
佐久間大介
・・・っぷはぁ!
佐久間大介
佐久間大介
ありがと、舘さん
佐久間大介
佐久間大介
俺、薬忘れちゃってて
宮舘涼太
宮舘涼太
いいよ別に、
宮舘涼太
宮舘涼太
ほら、阿部にも謝って?
佐久間大介
佐久間大介
ごめん、阿部ちゃん
阿部亮平
阿部亮平
大丈夫だよ、襲われてないし笑
宮舘涼太
宮舘涼太
これで、一件落着ね
  “ 阿部が困ってるから”
“ 阿部にも謝って? ”
俺、何言ってんだろ
本当は
阿部とつがいになって欲しくないだけなのに
なにこれ、
俺が俺じゃないみたい──────────

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