宮舘side
朝7時30分
ガチャ、と楽屋のドアを開けると、『Ω』特有の甘い匂い
そして目に入ったのは
うずくまってる佐久間だった
急なことで理解に時間がかかったが、
どうやら、『Ω』特有の発情らしい
やば、頭くらくらする
発情中の『Ω』はαやβを無自覚に誘惑する
耐えろ、俺・・・
辺りを見回すと
阿部のカバンが見えた
阿部、来てたんだ
急いで、阿部のLINEを開いた
※時間は気にしないでください💦
会議室6・・・ここから近かったはずだから、すぐに戻るだろ、
俺は、1番近い治療室へ、走った
治療室にいた人に薬を貰い、急いで、楽屋へ戻る
そこには、佐久間に押し倒されそうな阿部が・・・
佐久間の服を持って、後ろへとひっぱる
“ 阿部が困ってるから”
“ 阿部にも謝って? ”
俺、何言ってんだろ
本当は
阿部と番になって欲しくないだけなのに
なにこれ、
俺が俺じゃないみたい──────────
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。