第31話

*バレンタイン* 髙木雄也編
492
2020/02/19 09:35
雄也にはゆうやせーばぁのアイシングクッキーと写真が転写してある小さいチョコレート。アイシングの腕には自信があり、我ながら上手くできた方だと思う。
(写真が転写してあるチョコレートのイメージ)
それが入った小袋を大きめの上着のポケットに入れたまま、放課後に雄也と2人で海辺を散歩。
今日は部活が少しあった為、現在の時間帯はと言うと5:25。
ちょうど冬の日の落ちるスピードよりかは日が昇っている為、ちょうどいい夕焼けが見える。
そしてそこら辺のコンビニで私はバニラのカップアイスを購入。雄也は小さいパックのカフェオレ。
雄也
雄也
ここ、座ろっか。
雄也が指さした海辺のブロックに座る。
夕焼けが良く見えて、潮の心地いい流れる音も。
全部堪能できて、これ以上はないぐらいの快適さ。
…あっ。チョコ渡さないといけないんだった。

私はバニラアイスを食べながらふと思い出した。
上着のポケット上着のポケット…あった。

いや、どのタイミングで渡せっつーねん。
あなた
あなた
あ、あの…y
雄也
雄也
あ、ちょっと後ろ向いて。
ぬぉぉおぉっ!もみ消されたぁぁぁ!
あなた
あなた
う、うん。
すると雄也は、恐らく乱れていた私の髪の毛を綺麗に直してくれた。
今日は朝時間があった為、三つ編みをしていた。
雄也
雄也
はい、ちょっと崩れてたよ
あなた
あなた
ありがとぉ!でももう1日終わるし、
ほどいてもいいのに笑
私はそう言いながら、自分の髪を結っていたヘアゴムを取る。
少しふわっとした髪型になった。
雄也
雄也
あなた
あなた
ど、どうしたの?
雄也
雄也
…いや、可愛いなって笑
あなた
あなた
あ、ありがとう…///
雄也
雄也
ははっ、照れてる笑
あなた
あなた
み、見るなぁっ!///
私は顔の向きだけ後ろを向き、赤くなった自分の顔を隠す。
雄也
雄也
(耳が赤いからどっちみち
隠せてないんだけど笑)
あっ、そうだ、チョコだチョコ!
で、でもぉ…赤面して渡したくない…
うぅ…こうなったら…
あなた
あなた
…はい、これ。バレンタインの…//
私は目を逸らしながら雄也の前に小袋を差し出すが、なかなか雄也が手を出して受け取ってくれないものだから、私自らが雄也の手を取り、その上に小袋を乗せる。
そしてすぐさま目を背ける。
雄也
雄也
うわぁ、こりゃまた手の凝った…
ありがとね。
あなた
あなた
えへへぇ、どういたしましてっ♪
雄也
雄也
あれ、まだ顔赤いのにこっち向いて
いいの?笑
あなた
あなた
ギャァァァアッ!忘れてた!!!!
雄也
雄也
忘れてたって何よ笑
その後も散々からかわれました笑

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