第11話

楽屋にて(続編)
914
2020/01/01 02:18
はぁー、疲れた。
やっと休憩か。
涼介
涼介
ガチャ)
俺はドアを開けた。
涼介
涼介
えっ…あなた…?
そこには椅子に座り、机に顔を伏せていた顔が真っ赤、眠そうな表情をしたあなたが。
その机には、ワインらしきものが置いてある。
涼介
涼介
あなた…?飲んだのか…?ワイン。
あなた
あなた
あぁーっ、りょーすけぇー♡
涼介
涼介
ッ…////!?
あなたは俺の前にふらふらと立ち塞がる。
あなた
あなた
おーいで♡
ソファーに座り、両手を広げるあなた。
涼介
涼介
は、はぁ!?////
あなた
あなた
言う事聞かない子は嫌いだもーん
涼介
涼介
…////
ギューッ
あなた
あなた
いいこいいこー♡わしゃわしゃぁぁあ
そう言いながら俺の髪をわしゃわしゃと撫で回してきた。
正直、天使だ。
もう一杯飲ませたらどうなってたんだろう。
あなた
あなた
うは〜♡いい気ぶぅん
俺がそう考えてるうちにあなたはもう一杯を飲み干していた。あっという間に。
眼の色が変わったように豹変し、俺をソファーに押し倒してきた。
涼介
涼介
……/////!?
あなた
あなた
えへへ〜♡涼介もう動けなぁーい
あなた
あなた
こっちむーいて
涼介
涼介
ほ、ほい。////
その瞬間、  


何かが重なった。
すぐにあなたの唇だとわかった。
キスの仕方はとても強引で、
舌は入れてないのに俺の顔を自分の顔に押し付け、あわよくば「ちゅーー♡」なんて言ってる。
涼介
涼介
ん、んんんん…/////!
あなた
あなた
プハァ)
うはー♡顔真っ赤。
涼介
涼介
ハァハァ…//
俺は呼吸が難しいほど感情が混じり、その上苦しく、キスを終える頃には息が荒かった。
やべぇ…冷たい物なんかないかな…顔が熱い…
俺は冷凍庫にあった保冷剤で顔を冷やした。
効果はなかった。
またすぐに顔が熱くなり、息が荒くなる。
涼介
涼介
あなた、こっち来い。
あなた
あなた
ふぁーい〜
…ッ/////!?
ソファーに座った俺に対して、あなたは俺の膝にまたがり、馬乗り状態。
涼介
涼介
もう一回だけ…
気持ちの整理がついておらず、息が荒いせいか、綺麗に唇を重ねることが困難になる。
鼻先だけ触れ合っている。
そこには笑顔のあなた。
覚めたら、このこと忘れるんだろうな。
だから好き放題やるんじゃなくて、覚めても好き放題できるようにしたい。
そんな気持ちがあった。
涼介
涼介
あなた、俺のことどう思ってる?
あなた
あなた
えっとね〜、意地悪で〜ろくでなしで〜気が使えないやつぅ〜
涼介
涼介
そっか
あなた
あなた
でもね〜、私は知ってるの、優しくて思いやりがある人ってこと〜 だからあなたはぁ、だぁいすき♡
涼介
涼介
…ッ////
涼介
涼介
そっか…//
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出番が来た時も、俺は上の空であなたとのキスのことばかり考えていた。

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