第7話

ホントのキモチ。
345
2021/01/05 22:00
あなたside
夏喜君と一緒に学校から帰ってきた夜のこと…
夏喜君にリビングに呼び出された。
堀夏喜
堀夏喜
あなた、来て。
(なまえ)
あなた
う、うん…
堀夏喜
堀夏喜
やっぱり、イジメだったんだ…
(なまえ)
あなた
…うん。
あたし…さ、昨日は死のうとしてた。
死んだら、楽になるかなって思って。
でも、今は生きていて後悔はないから、今日も明日も生きるから!
自分の寿命が尽きるまでちゃんと生きるから…
だから、これからも夏喜君の家に泊めさせてください!
堀夏喜
堀夏喜
…俺は、翔太君のことで、もう、死ぬ人がいなくなればいいって思ってた。
でも、うまくいかなくて…
それでも、俺はあなたを救えてよかったよ。
あなたが生きてくれてるだけで…俺は幸せ…なんだ。
(なまえ)
あなた
ねぇ、夏喜君。
堀夏喜
堀夏喜
ん?
(なまえ)
あなた
お願いがあるんだけど。
堀夏喜
堀夏喜
お願い??
(なまえ)
あなた
その、夏喜君がいいなら翔太君のこと、聞きたい。
堀夏喜
堀夏喜
じゃあ、あなたには話すよ。
(なまえ)
あなた
え、いいの?
堀夏喜
堀夏喜
おう。
(なまえ)
あなた
あたし、翔太君推してたけど、あんまりわかんないし…w
堀夏喜
堀夏喜
そうなのか?
まぁ、話すよ。
(なまえ)
あなた
うん!!
堀夏喜
堀夏喜
翔太君と俺は小学生の時に出会って。
俺が8歳、翔太君が9歳の時に出会った。
(なまえ)
あなた
え、めっちゃ前じゃん…
堀夏喜
堀夏喜
そう。
で、俺が親に連れられてきたダンススクールに、翔太君がいた。
かっこよくて、オシャレで、いつも俺の憧れだった。
(なまえ)
あなた
翔太君って、その時からすごかったんだ…
堀夏喜
堀夏喜
でさ、俺、中学生になってからは、ダンス中断しちゃってさ。
サッカーに専念したかったし、1年で、身長が伸びすぎて、目立ちたくない俺はそれがコンプレックスになった。
(なまえ)
あなた
身長が逆にめっちゃ伸びたんだ!!
堀夏喜
堀夏喜
でも、俺が中3の時に、EXPG NAGOYAが建てられたし、翔太君が入るならっていって…
俺はダンスを再開したんだ。
だから、俺は高校も選んだけど、別の高校に転校した。
(なまえ)
あなた
そうなんだ…
堀夏喜
堀夏喜
19歳になったとき俺は、特待生になった。
そして、その中から選抜されたメンバーでNYに行った。
(なまえ)
あなた
それが今のパフォーマーなの??
堀夏喜
堀夏喜
いや、リーダー以外のパフォーマーだよ。 
それで…ボーカル入って。
そしたら、そのすぐあとに翔太くんの胃癌が見つかって…
(なまえ)
あなた
うわ…マジか。
堀夏喜
堀夏喜
俺は…翔太くんともう踊れないって思ったら、なんか、悲しくなって…
心が折れたよ。
(なまえ)
あなた
そうだったんだ…
堀夏喜
堀夏喜
で、翔太君が亡くなった。
俺は…FNで、翔太君のことを黎弥くんといったけど、忘れるしかないのかなって思ってた。
(なまえ)
あなた
ダメだよ!!
翔太君のこと…忘れちゃダメだって…
堀夏喜
堀夏喜
わかってるよ。
でも…翔太君のこと、否定されたら、認めるしかないのかなって思って…
(なまえ)
あなた
あのね、夏喜君。
翔太君のこと、ずっと目標にしてたなら、これからも目標にしていいと思う!
あたしはそう思ってるから。
堀夏喜
堀夏喜
あなた…ありがとな。
俺、このこと誰にも言わなくていいって思ってたけど、言えてスッキリした。
(なまえ)
あなた
あたしも。
夏喜君の色々なこと知られてよかったよ。
堀夏喜
堀夏喜
さてと…
明日は土曜日だけど、俺は仕事だし、あなたには、家事頼んでいい?
(なまえ)
あなた
うん!!
堀夏喜
堀夏喜
じゃ、寝るか。
(なまえ)
あなた
うん!!

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