皮肉な事にどうやら私は一人の人しか愛せない普通の人種のようで、何度も彼との愛を重ねていく内に光への愛情はまるで氷のように溶けて無くなっていった。
初めは私が彼からの愛を心配していたというのに、今じゃきっと真逆の立場へと変わってしまったんだと思う。
彼のその言葉にも、もう悲しみや寂しさなんて感じやしなかった。
二度目の彼からの“告白”には酷く胸がときめいてしまった。だから私は、何も考えずに「もちろん」なんて答えてしまったのだと思う。
抱きしめ合い微笑み合う。子供ができず、旦那にも愛されていなかった私に光をくれた彼。しかも、そんな私と彼は今……結ばれようとしている。
これはきっと神様からの“贈り物”。
神様は不倫という罪を犯した私に祝福してくれているに違いない。
そう、神様は光でなく私に味方してくれたんだ。
だから………とても嬉しかった。
このまま私は幸せになれるんだって。
彼も信じていいと言ってくれたから、私はそう信じる事にしたの――――。
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こんにちは!作者のあずきです!
ここまで愛読いただきありがとうございます😭😭
あと1、2話でこの話が終了する予定なのですが、それにあたって次作をどうしようかと考えているのですが………。
卒業シーズンに向けて、先輩と後輩の甘酸っぱい恋愛ものを書こうか
ずっとやりたかった、プロットがほぼほぼ無計画のラブコメ(行き当たりばったり)を書こうか………
けっこう悩んでおります😭😭
……と言ってもそれはどっちでもいいですね!
とにかく、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!
あと少しですが、よければお付き合いください(*´О`*)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!