翌日、蓮は朝から委員会があるらしく、一人で学校に行くことになった。
俺は体に違和感を覚えながら登校していた。
何だか火照ってる気がする。
昨日の雨のせいだろうか。
…
二時間目は体育でバスケだった。
俺は周りについていくので精一杯でボールをもらったってパスもままならなかった
朝から変な感じがするなと思ってたけど、体を動かしてから倦怠感が増してきた。
佐々木の声が聞こえた気がして振り返ろうとした時にはもう遅かった
パスされたボールに気づかず顔に直撃してしまった
皆の声が次第に遠のいていき、気を失ってしまった
……
佐々木と話していると扉の開く音がした
そう言って2人は保健室から出ていった。
2人ともほんとによくしてくれるな、今度お礼をしなくちゃ
…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。