「っ!!」
彼はゆっくり唇を離した。
[ご、ごめん。]
「て、てひょん、、さん、、」
[ごめん、ダメなのは分かってるけど可愛くてつい、、]
そう素直に話しながら顔を真っ赤にするテヒョンさんが可愛くて、、
「てひょんさん、、」
[、、ん?]
ついこう言った。
「私、てひょんさんにドキドキしてます。」
「今、凄くドキドキ、してるんです。」
「どうしたらいいんですか、ね?」
そういった自分が恥ずかしくて、顔を下げようとした瞬間、また何かが唇に触れた。
テヒョンさんの唇だった。
そしてそれはどんどん深くなって言った。
「てっ、てひょっ、ん、さっ、」
[チュックチュッ、ごっ、めんっ]
[あなたっ、ちゃっ、ん]
そう言って彼は少しずつ舌を入れた。
てひょんさんから逃げようとする私の舌を巻き上げて、舌を絡めた。
そんな彼を嫌になるどころか、
心臓の音が大きくなって、
ドキドキした。
その時気づいた。
私、てひょんさんが好きなんだって。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!