第29話

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2020/08/08 07:47





あの日から何も変わらない1週間が過ぎた。
テヒョンさんには会わない。
グクは相変わらず朝早くに家を出て、夜中に帰ってくる。
それでも私は時間を合わせようと夜遅くまで起きてた。
日が昇ってすぐに出ていくグクに間に合うようにご飯を作った。
でも、そんな気持ちを踏みにじられるように、
グクはご飯に手をつけず、家を出ていった。
私は骨折をしたあの日から、大学には行かなくなった。
彼は毎日大学で何をしてるのだろうか。
私に暴力を振らなくなってから、誰に振るようになったのだろうか。
考えれば考えるほど気になった。
そのこと以外考えられなくなった。
でも忘れてしまおう。
だってテヒョンさんを愛しているのだから。
いつか、いつか絶対テヒョンさんに会うんだ。
そして幸せになるんだ。
私は買い物に行くために、財布だけ持って家を出た。

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