第13話

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2020/07/11 09:55










「いっ、」
『なぁ、』
『俺はこんなにも愛を表現してるのに、』
『俺が浮気してるって言ってんのかよ!』
彼は倒れ込んだ私のお腹を強く蹴飛ばした。
「ちが、ゲホッ、」
「ごめんな゛、ざい、」
彼は蹴ろうとした足を止めた。
私はお腹を抱えて涙を流した。
『なぁに言ってんだよバーカ‪w』
『あれは俺のヌナだよ。』
彼はそう言うと部屋へいなくなって言った。
そっか。
お姉ちゃんか、
そうだよね。
馬鹿みたい。勘違いして。
ごめんねグク。
私はゆっくり体を起こそうとすると、彼が戻ってきた。
『はい。』
彼は私の横に水を置いてまた部屋へ戻って言った。
ほら、
そういう所も全て好きになっちゃうんだ。

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