第45話

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2020/09/27 09:05





「おっぱぁ!!!」
車のドアを開けるとオッパがニコニコしながら出迎えてくれた。
[遅かったね]
「ごめんごめん、、」
「あのね!」
私はさっきあったことを話した。
「それでね、笑顔が本当に素敵な人だったんだ。」
私は思い出しながらそう言った。
オッパは少し考えるような姿を見せた後、少し深刻そうな顔になった。
[それってさ、下の階の男の人?]
「えっ?知ってるの?」
私は階を伝えてなかったからびっくりした。
[俺より背が高い人?]
どれくらいかな、
目線的にオッパの方が大きかったっけ。
「多分少し小さめかも」
[そ、]
折角答えたのに素っ気ない返事をされてしまった。
オッパはアクセルを踏むと何も言わずに焼肉屋へ向かった。
「あそこお店が変わったんだね!」
「みて!あそこに猫ちゃんいる!」
そんなこと何度も言っても帰ってくる言葉は
[そ。]
[うん。]
って。こうだけ。
結局ご飯食べてる時もほとんど話さなかった。
「オッパ、私なんかした?」
そう聞いても
[別に、なんでもねぇ]
低い声でそう言われた。
オッパはそのままお会計を済まし、車へ乗った。
私はもう何も言わなかった。
なんかしちゃったかな。
気に触るようなことしたかな。
今にも泣きそうなのを堪え、窓の外を眺めた。
ぐく、、逢いたいよ




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