第28話

ショー映画
708
2021/12/19 05:02
あなた

お邪魔します

神代 類
ちょっと待ってね、ソファの上のもの片付けるから。寧々テレビをお願いしていいかい?
草薙 寧々
うん分かった
す…すごい、連携プレーってやつだ
類が片付けて寧々が準備するそんな連携だ
自分は何をしよう…そういえば夕飯は何にするつもりなんだろう
あなた

ねぇ、夕飯はどう用意するの…?

草薙 寧々
あぁそれは…家にある冷凍食品…とか?
あなた

体に悪くない…?

ひ、人のこと言えないなぁ…
神代 類
まぁ仕方ないさ、僕達お世辞にも上手とは言えないのだから
私もよく冷凍食品とか食べるけど…少しの料理だったら…いけるかな…
あなた

そ、その…良ければ私作る…よ?

草薙 寧々
えっ…ホント?いいの?
あなた

簡単なものしか作れないけど…

神代 類
それはありがたいね、なら部屋のセッティングをするからその間作ってもらってもいいかな?
草薙 寧々
私はあなたを手伝うよ。なんでも言って
あなた

うん…!任せて!









トントン ジュワァ〜 コトコト
今作っているのはオムライスだ
寧々にはケチャップライスを作ってもらって私は卵の方に取り掛かっている
久々に作るから少し鈍っている…
そしてある類に関する事実もわかった。
さっきケチャップライスに入れる野菜を切っていると寧々が「類は野菜が苦手だから何も入れないでね」と言ってきたのだ
完璧なる錬金術師でも苦手なものがあるんだなぁ〜と思った
なので野菜入りと野菜なしを作るのは大変だから野菜なしケチャップライスを作ろうということになった
あなた

寧々…卵焼けそうだよ、ケチャップライスいける…?

草薙 寧々
うん大丈夫いつでも来て
フライパンからそっとケチャップライスの上に卵を被せる
あなた

中々上手じゃないかな…?

草薙 寧々
うん すごく綺麗に出来てる!あなたすごいね
あなた

えへへ…ありがとう寧々

その調子で残り2つを作り類の部屋に運んだ
神代 類
おや、いい香りだねオムライスかい?
セッティングは前々に終わっていたらくし、ロボットを片手に調整をしていたようだ
草薙 寧々
うん、結構綺麗にできたから熱々のうちに食べよう
神代 類
あなたくんは料理も出来るなんてねぇ〜
あなた

少し齧った程度だよ…偉大なる錬金術師様には叶わないかな…

神代 類
そこまで自分を卑下しなくてもいいのにね
そして私達はショー映画を見ながら熱々のオムライスを頬張った
途中再生を止めては、「この部分使えるかも」といいメモを取ったり「この高音綺麗」といい何度か真似して歌ったりと楽しい夜を過ごせた
そんなことをしていたら、私達は寝てしまったのだ、所謂寝落ちというものを
そして目覚めたのは私が1番最初だった
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