す…すごい、連携プレーってやつだ
類が片付けて寧々が準備するそんな連携だ
自分は何をしよう…そういえば夕飯は何にするつもりなんだろう
ひ、人のこと言えないなぁ…
私もよく冷凍食品とか食べるけど…少しの料理だったら…いけるかな…
トントン ジュワァ〜 コトコト
今作っているのはオムライスだ
寧々にはケチャップライスを作ってもらって私は卵の方に取り掛かっている
久々に作るから少し鈍っている…
そしてある類に関する事実もわかった。
さっきケチャップライスに入れる野菜を切っていると寧々が「類は野菜が苦手だから何も入れないでね」と言ってきたのだ
完璧なる錬金術師でも苦手なものがあるんだなぁ〜と思った
なので野菜入りと野菜なしを作るのは大変だから野菜なしケチャップライスを作ろうということになった
フライパンからそっとケチャップライスの上に卵を被せる
その調子で残り2つを作り類の部屋に運んだ
セッティングは前々に終わっていたらくし、ロボットを片手に調整をしていたようだ
そして私達はショー映画を見ながら熱々のオムライスを頬張った
途中再生を止めては、「この部分使えるかも」といいメモを取ったり「この高音綺麗」といい何度か真似して歌ったりと楽しい夜を過ごせた
そんなことをしていたら、私達は寝てしまったのだ、所謂寝落ちというものを
そして目覚めたのは私が1番最初だった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。