中1の時 友達の啓太が死んだ
小学校も同じで
放課後はバスケやサッカー カードゲームをして遊んでいた
中学に行っても一緒に遊んだ
死因は 人形病だった。
学年集会のあと 学年主任に言われて
ショックすぎて 吐いた 何も喉を通らなかった
人形病 この病気はテレビでやっていた
確か この病気になったら 余命は 半年から長い人は 5年だったっけ...
果たして啓太は
誰に恋してたんだろう?
分からないまま啓太は死んだ
葬式の時 みんな大泣きしてた。
もちろん俺もだ.....そして吐いた
あの夜は絶対に忘れない
何があっても
そして
もうこんな経験したくない
もう二度と
2年経った今 俺は 中3 バスケ部のキャプテンもやってるし
委員長もやってる
恋なんてしないしされないから安心だ
しかも受検だから そんなことは無いはず
『啓太が死んでちょうど2年か 』
この日 この時 俺は思った
「おーい 陽ー」
友達の声も 右から左へ流された。
でも この先 あんなことがあるなんて
恐れていることが起きるなんて
自分も誰も思ってなかった
あいつを除いて
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!